• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CHILDESを用いた第一言語習得の語彙発達に関する多角的日英比較対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 09207107
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪学院大学

研究代表者

中 則夫  大阪学院大学, 国際学部, 講師 (70278555)

研究分担者 宮田 Susanne  愛知淑徳短期大学, コミュニケーション学科, 助教授 (40239413)
寺尾 康  常葉学園短期大学, 教養教育, 助教授 (70197789)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード語彙発達 / 名詞 / 動詞 / CHILDES / メンタルレキシコン / 言い誤り / 子供
研究概要

(I)日本語における語彙の発達に関する予備調査
本年度は、日英語のデータ整備、および少数の被験者を対象にした予備分析を行った。その結果、観察した四児にはいくつかの傾向がみられた。
(11)タイプはすべて名詞が一番多い
(12)間投詞類が多く形容詞、動詞の活用語が少ない(10%以下)グループがある
(13)動詞の活用語が多く(20%程度)、間投詞類が少ない(10%以下)グループがある
(14)上位を占める品詞はばらつきがあり、個人差により出現しない品詞もある
(15)(12),(13)の結果は大久保のいう名詞型、動詞型にほぼ一致する
(16)活用語のタイプが多いときはト-クンも多い(動詞は24%以上
(II)幼児のメンタル・レキシコンを探る手がかり
本年度行った、筆者が所属する大学の保育科の学生に依頼して行った予備的な実例収集では、(1)のような語彙の代用タイプの誤りは34例(総数750例)観察された。全体的な傾向としては、子どもの誤りであっても意図した語と誤った語の文法範疇は100%一致していること、誤りの要因では(2)に示すような、音韻的な類似性に影響されたと思われるものが多く観察された。
(2)a.ハンバーグ(段ボール:1.6)
b.オイナリ(かみなり:3.0)
c.ガイコツ(がいこく:4.0)
また、(1d)のような、文脈的な語彙代用は子どもの誤りには観察できなかった。語彙レベルに限らず、音韻的な誤りにおいても文脈の影響を受けていると思われる誤りはきわめて少なかった。このことは、子どもの記憶容量の限界からくるのか、発話部門内の操作の容量(音韻的な交換タイプは多く観察される。これも一種の文脈的な誤りとみるならば例外となる。)によるのか今後の課題としたい。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Miyata,Susanne and Norio Naka: "Early development of children′s vocabulary Japanese" 大阪学院大学国際論集. 8・2. 1-19 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 寺尾 康: "日本語自然発話における自己言い直しと文産出モデル" 常葉学園短期大学紀要. 28号. 23-45 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi