• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

発達性言語障害における認知構造-脳イメージング検査による検討

研究課題

研究課題/領域番号 09207222
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東邦大学

研究代表者

諸岡 啓一  東邦大学, 医学部・第1小児科, 教授 (00095390)

研究分担者 蜂矢 百合子  東邦大学, 医学部・第1小児科, 助手 (60297695)
星野 恭子  東邦大学, 医学部・第1小児科, 助手 (80277334)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード発達性言語障害 / 脳イメージング検査 / 脳SPECT / 前頭前野 / 帯状回 / 基底核 / 小脳半球
研究概要

発達性言語障害の児、すなわち精神発達は正常であるが言語発達遅滞を有するもの、4名に脳SPECT(99mTc-HMPAO)を行なった。年齢は3y0,3y5,4y3,4y10である。てんかんは2名で、luminalを服用しているが、血中濃度はかなり低値であるので、薬剤による影響はほとんどないと思われる。全例で脳波検査では発作波は認められなかった。CTスキャン,MRI検査では異常が見られなかった。
脳SPECT画像をソフトウェアSPM96により大人の標準テンプレートの形に変型して検討した。登校拒否,チック,注意集中困難などでSPECTを施工した学童6名(8〜11歳)をコントロールとした。
コントロール群と比較した結果、次の4ヵ所で有意な脳血流量の低下を認めた。
1)左前頭前野2)右帯状回3)右基底核4)両側小脳半球。
今回の結果について考察を加える。発達性言語障害や学習障害ではMRIによる検討で左前頭前野が小さいという報告もあるので、左前頭前野の脳血流量低下はこれと符合する現象と考えられる。右帯状回の血流低下の意義は明らかでない。基底核の機能異常には、今回は非優位側の血流低下であり、失語(言語発達遅滞)との関連性ははっきりしない。小脳半球の障害では、発達性言語障害との関連性は否定的である。このように、3ヵ所でこれまでの報告にない、新しい所見を得た。発達性言語障害の脳血流量所見の特徴,視覚認知障害との関連性を明らかにするにはさらに多数例での検討が望まれる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 諸岡啓一: "文部省科学研究費補助金重点領域研究「115」平成9年度研究成果報告書" 領域代表者 東京大学医学系研究科相谷滋, 5 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 諸岡啓一: "文部省科学研究費補助金重点領域研究「115」平成9年度研究成果報告書補遺" 領域代表者 東京大学医学系研究科相谷滋, 6 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi