研究課題/領域番号 |
09208212
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道東海大学 |
研究代表者 |
印東 道子 北海道東海大学, 国際文化学部, 教授 (40203418)
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研究分担者 |
小川 英文 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20214025)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 日本文化 / 縄文文化 / オセアニア / フィリピン / 南方的文化要素 / 貝斧 / オーストロネシア |
研究概要 |
本研究は、日本文化の二重構造モデルにおいて、先行基層集団としてとらえられた縄文集団の文化における、南方的文化要素の存在を探ることを目的とする。主として、オセアニアと東南アジア島嶼部の諸民族の文化との比較を行うが、個々の文化要素を比較するのではなく、まず南方諸集団の文化複合を比較検討することによって、「熱帯圏島嶼文化」とよべるような特徴の存在を検討し、モデル化する。その上で、縄文文化との比較検討をおこない、このモデルの特徴が認められる地域や時代の存在を検討する。 本年度は、以下のような研究計画を実施した。 1)印東はオセアニアに関する資料(遺跡立地、遺物の素材や種類、自然環境との関連など)を、小川はフィリピン、東南アジア島嶼部に関する資料(同上)を蒐集した。 2)日本において特に環境条件がオセアニアや東南アジア島嶼部と類似している沖縄を訪れ、遺跡の自然環境や出土遺物を実見して、南方の資料との比較検討を行った。 3)本重点領域研究のシンポジウムで発表し、沖縄における貝斧の利用がシャコガイの生息する環境との関係でとらえることができ、また、オーストロネシア集団による初期の貝斧文化と類似した点もあることを指摘した。
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