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誘起共析型Ni-Mo合金めっき浴中の錯体構造解析とめっき機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09212216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

松原 英一郎  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90173864)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードX線異常散乱法 / ポリモリブデン酸イオン / 合金めっき / 錯体構造 / 誘起共析 / 構造解析 / Mo-Niめっき / EXAFS法
研究概要

Moは溶液中では金属酸イオンを形成し単独では電析しない。しかし、Fe、Co、Niなどの遷移金属イオンが溶液中に存在すると、Moイオンはこれら金属イオンと合金を形成し電析することが知られている。この誘起共析型めっきと呼ばれる不思議なめっき機構については、ほとんど分かっていない。そこで、本研究では、溶液中のある特定金属イオンの周りの原子構造を決定できるX線異常散乱法及びEXAFS法を用いてMoイオンとNiイオンの環境構造を決定し、それを元にクエン酸イオンの添加量とポリモリブデン酸イオンの形状変化について詳細に検討した。その結果、pH5の酸性水溶液中では、Moイオンは6個の酸素イオンに囲まれており、歪んだMoO_6八面体を基本構造単位として、ポリ酸を形成していることが分かった。そして、Moイオンしか含まない水溶液中では、このMoO_6八面体が7個辺共有して集まった大きなポリモリブデン酸イオンを形成しており、Niイオンが共存する場合には、Niイオンの周りを6個のMoO_6八面体が辺共有して囲んだ形のヘテロポリモリブデン酸イオンを形成していることが分かった。しかし、このような大きなポリモリブデン酸イオンはクエン酸イオンの添加によって、錯体の形成と共に小さな1個のMoO_6八面体のモリブデン酸イオンに分解し、このような状態ではじめて、合金めっきが可能になることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] E.Matsubara et al.: "Structural Studies of Aqueous Solutions by the Anomalous x-ray Seattering Method" High Temp.Mater.Proc.(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 松原英一郎: "新しいX線回折法による非周期物質の局所構造解析" まてりあ. 36. 232-238 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 松原英一郎: "X線異常散乱法による非周期系物質の局所構造解析" 日本結晶学会誌. 39. 309-314 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] E.Uekawa et al.: "Determination of Chemical Species and their Composition in Ni-Mo Alloy plating Baths by Factor Analysis of Visible Absorption Spectra" J.Electrochem.Soc.145. 523-528 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] K.Shinoda et al.: "Structural Study of Poly-Molybdate Ions in Acid Mo-Ni Aquesous Solutions" Z.Naturforsch.52a(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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