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超イオン導電体における可動イオンの拡散係数の導出

研究課題

研究課題/領域番号 09215211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

田巻 繁  新潟大学, 理学部, 教授 (80018259)

研究分担者 丸山 健二  新潟大学, 理学部, 助教授 (40240767)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード超イオン導電体 / 拡散係数
研究概要

超イオン導電体におけるイオンダイナミクスを議論する上で拡散係数を実験的に導出することはきわめて重要であり放射性同位体や核磁気共鳴等の実験により導出されている。しかしながらこれらの手法は実験上の制約から必ずしも十分な成果を得るに至っていない。そこで我々は拡散係数を従来の方法によらないで、しかも簡単に得る実験方法の確立を行った。この方法は超イオン導電体を外場によって分極させた後の内部分極電場の緩和過程を測定して可動イオンの拡散係数を導出しようとするものである。さらに、イオン伝導度の周波数依存性によってネルンストーアインシュタイン関係式からのずれを実験的に導出する方法の確立を行った。これらの方法を代表的な超イオン導電体であるα-Aglに適用を行い、詳細な議論を行うために分子動力学によってこれらの値を計算し実験値との比較を行った。得られた結果の中で特に拡散係数については従来報告されている値とかなりよく一致しており今回考案した方法が拡散係数を測定する方法として有用であることが確かめられた、しかしながら測定値の誤差が大きくこの原因は電極とサンプルの接触に関係する寄与と化学拡散の影響が考えられ今後これらの影響をのぞくためにさらに研究を進めていく必要性があると考えられる。一方、ネルンストーアインシュタイン関係式からのずれは従来報告されている値との一致は必ずしもよくないがこれらの値より可動イオンが集団運動をしていることが定性的に確かめられた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 日下部 征信: "Ionic conductivity in silver dissolved α-Cul" Solid State Ionics. 92. 135-138 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 早稲田嘉夫: "Effective Pair Potentials of a Binary Fluid Mixture and their Application on Molten Salts" High Temp. Material and Processes. 16. 109-122 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 白川善行: "Separation of the Partial Structure Factors in Molten Copper Halides and Derivation of Dielectric Constants" J. Phys. Chem. Liquids. 35. 269-285 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 古石貴裕: "Fine static structure and dynamical behaviours in molten copper halides" J. Phys ; Condens. Matter. 9. 10101-10113 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 古石貴裕: "Transport coefficients in molten NaCl by computer simulation" J. Phys. Soc. Jpn.66. 3188-3193 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 田巻繁: "Transport properties in molten salts" High Temp. Materials and Processes. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 古石貴裕: "Transport coefficients in superionic noble metal halides" Ionics. 3. 3188-3193 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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