研究課題/領域番号 |
09216224
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
川合 真紀 理化学研究所, 表面化学研究室, 主任研究員 (70177640)
|
研究分担者 |
吉信 淳 東京大学, 物性研究所, 助教授 (50202403)
小笠原 寛人 理化学研究所, 表面化学研究室, 研究員 (50270591)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | Ni(100) / CO / 拡散障壁 / 分子間相互作用 / 吸着ポテンシャル |
研究概要 |
固体表面上での気体分子の反応は、飛来分子、吸着分子、表面分子などの反応因子が独立に作用するのではなく、お互いに促進あるいは反発しながら表面反応場の状態を規定している。平成8年度に引き続き、孤立吸着分子の表面拡散にかかるポテンシャルエネルギー面の考察をおこない、ミクロスコッピックな拡散障壁および拡散の頻度因子に関する知見を得た。また、低被覆率領域における、分子間相互作用に関しても考察した。 その結果、吸着サイト間の占有分布の経時変化から見積もったNi(100)上のCO分子のサイト間ホッピングに要するエネルギー障壁は高々60meVであり、吸着エネルギー(1.3eV)に対し、1/20程度であった。また、孤立吸着COの他に、低被覆率では低温領域のみに特徴的な、島構造に由来する表面種が見られた。この構造の安定化エネルギーは40meVであった。この島構造は、3%ML以下の領域で見られることから、Ni(100)上ではCO分子間に引力的相互作用が働くこと、低被覆率ではこれら島構造と孤立種が熱平衡状態になっていることが明らかになった。
|