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機能ドメイン分離に基づく極限酵素分子の再構築

研究課題

研究課題/領域番号 09217222
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

中村 聡  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (50227899)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードキシラナーゼ / タンパク質工学 / 機能ドメイン分離 / 触媒ドメイン / キシラン結合ドメイン
研究概要

本重点領域研究においては,好アルカリ性バシラス属細菌41M-1株が生産する新規キシラナーゼの遺伝子クローニングとタンパク質工学による機能ドメイン分離を行ってきた.これまでに,本酵素の触媒ドメインはN末端側に位置しており,そのC末端側には機能未知領域が連結していることが明らかにされている.また,C末端領域を欠失させた変異型酵素(△JC)の性質検討から,本酵素のC末端機能未知領域は触媒活性発現に必須ではないことが示されている.一方,触媒ドメインにアミノ酸置換を導入した変異型酵素の性質検討から,本酵素の触媒残基および基質結合残基に関する情報も得られている.平成9年度は,本酵素のC末端領域機能の完全解明と,アルカリ性適応に関与するアミノ酸残基の特定を試みた.
41M-1株キシラナーゼのC末端領域をグルタチオンS-トランスフェラーゼに融合したキメラタンパク質GST-JClを調製した.GST-JClは不溶性キシランへの結合能を有していたことから,本酵素のC末端領域はキシラン結合ドメインであると結論した.野生型酵素および△JCを用いて不溶性キシランの加水分解を行ったところ,野生型酵素は△JCよりも数倍高い活性を示した.これより,本酵素のキシラン結合ドメインは,不溶性キシランに結合することにより,連結している触媒ドメインによる加水分解反応を促進する機能があると考えられた.
41M-1株キシラナーゼの触媒ドメインにアミノ酸置換を導入した各種変異型酵素を調整し,その性質を詳細に調べた.その結果,D20→NあるいはW144→Fという置換により,本酵素の反応の至適がpH9.0からpH6.0へとシフトすることが見出された.これより,D20およびW144は,本酵素の好アルカリ性に密接に関与していることが推察された.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Wakai 他: "Cloning and sequencing of the gene encoding the cell surface glycoprotein of Haloarcula japonica strain TR-1" Extremophiles. 1. 29-35 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] A.Ikeda 他: "Molecular cloning of the gene encoding a,2Fe-2S ferredoxin from extremely halophilic archaeon Haloarcula japonica strain TR-1" Nucleic Acids Symp.Ser.37. 109-110 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] D.Sugimori 他: "Purification and Characterization of a ferredoxin from Haloarcula japonica strain TR-1,and cloning of its gene" J.Inorg Chem.67. 250 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] D.Sugimori 他: "Purification and Characterization of a ferredoxin from Haloarcula japonica strain TR-1" World J.Microbiol.Biotechnol.(印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 中村聡: "好アルカリ性細菌が生産する新規キシラナーゼの分子解剖" 応用糖質科学. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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