研究課題/領域番号 |
09217242
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
青山 安宏 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 教授 (00038093)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 有機ゼオライト / 触媒 / 多孔質 / 結晶工学 / 分子配列制御 / 水素結合 / ネットワーク / 固体触媒 |
研究概要 |
アントラセン-ビスレジルシン(1)に対してTi(^iPrO)_2Cl_2を作用させると不溶性のTi-ホストが得られる。元素分析等の結果からホスト1における水素結合ネットワーク(O-H…O-H)が金属配位ネットワーク(O^--Ti^<IV>-O^-)に置き換わったものと考えられる。このものの性質として以下の事柄が明らかになった。 (1)エステルやケトンなどの極性ゲストをチタンあたり2分子とりこむことができる。すなわち、4配位のチタン原子が2分子のゲストと配位結合することにより6配位になることを示唆している。 (2)少なくとも部分的なゲストの脱離が室温において観測され、ある程度の可逆性を有している。 (3)アクロレインとシクロヘキサジエンとのディールス・アルダー反応において著しい触媒作用を示す。ここに“著しい触媒作用"とは、(ア)触媒再生(ターンオーバー)速度が均一系(可溶性)のTiルイス酸よりも大きく、(イ)固体触媒として容易に回収・再利用が可能なことである。 (4)アクリル酸エステルの反応にも触媒としてして用いることができる。
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