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多元機能性ヘテロバイメタリックRu(II)-Sn(II)活性中心の分子デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 09218211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

篠田 純雄  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30092232)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードメタノール / 酢酸 / 酢酸メチル / ルテニウムースズクラスター / ヘテロバイメタリック触媒
研究概要

Rh錯体触媒を用いるメタノールへのCO挿入反応による酢酸合成法(モンサント法)に対して,Ru(II)-Sn(II)ヘテロバイメタリック触媒を用い,メタノールのみを原料として一段で酢酸(または酢酸メチル)を生成させる反応が可能である。NaY型ゼオライトを[Ru(NH_3)_6]^<3+>でイオン交換後,SnCl_2・2H_2O-NaClのメタノール溶液で処理する従来の触媒調製法に対して,本研究では,Sn(II)成分を予めゼオライト細孔内に導入する方法を検討した。SnCl_2はアセトニトリル溶液中で[Sn(MeCN)_n]^<2+>カチオンを生成することが知られているため,このカチオンによるNaY型ゼオライトのイオン交換を試みたところ,Sn^<2+>導入量に見合う量のNa^+の減少がみられた。従って,Sn(II)成分はイオン交換的に導入されたと考えられる。なお,15-Crown-5を共存させることにより,Sn(II)担持量は増加した。このようにして得られたSn/NaYをRuCl_3・3H_2Oのアセトニトリル溶液で処理することにより,Ru-Sn/NaYバイメタリック触媒を調製した。これを触媒として200℃で反応を行ったところ,約15%の定常転化率で酢酸メチルが生成した。本触媒は従来法による触媒に比べ,酢酸メチル生成の誘導期が数10時間から約6時間に短縮されており,予めSn(II)成分をゼオライト細孔内に導入することによりRu(II)-Sn(II)クラスター種が効率よく生成したものと考えられる。種々の調製条件で得た触媒の活性を比較したところ,Ruの仕込量が多く,Ruによる処理温度が高いほどRu含有量は増加し,活性も高かった。また,[Sn]/[Ru]比の大きい触媒ほど有利であった。Ruへの平均的なSu配位数が大きい,あるいはSnの配位したRu種が多く存在する効果と考えられる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] L-C.Yang, T.Yamakawa, S.Shinoda: "Synthesis of acetic acid from methanol alone by homogeneous metal complex catalyst. Part 4.In-situ formation of catalyst species and halogen effect in the RuCl_3・3H_2O-SnX_2(X=F,Cl,Br,I)composite system" Journal of Molecular Catalysis A : Chemical. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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