研究課題/領域番号 |
09218228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高須 芳雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (50035078)
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研究分担者 |
村上 泰 信州大学, 繊維学部, 助教授 (90219907)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 酸化ルテニウム / 酸化物電極 / 電極触媒 / 酸塩基 / 超微粒子 / 酸化スズ / プロトン / 吸着 |
研究概要 |
1、酸化ルテニウム-酸化バナジウム系複合酸化物電極の特性 プロトンの吸脱着と電気伝導性に優れたRu-V系複合酸化物電極を湿布法により作製した。表面電荷と酸素発生電流密度は、Vの含有量がRuよりわずかに上回る組成で最大値を示した。これに対して、塩素発生電流密度はRuとVの組成によらず一定であった。このことはRu-V系複合酸化物電極は、塩素発生の活性が低く、酸素発生に選択的に活性であると考えられる。 2、炭酸水素アンモニウムを用いた貴金属酸化物前駆体超粒子の作製 炭酸水素アンモニウムを塩化ルテニウム水溶液に加えることによって酸化ルテニウム前駆体微粒子を調製した。炭酸水素アンモニウムが、酸化ルテニウム前駆体とともに生成する塩酸を中和し、二酸化炭素として溶液外に放出するため、溶液のpHは7付近の値で一定に保たれ、塩化ルテニウムの残留なしに酸化ルテニウム前駆体微粒子が生成した。炭酸水素アンモニウムは触媒として塩化ルテニウムの加水分解および重縮合の反応を促進する。塩化イリジウム水溶液の場合は炭酸水素アンモニウムを加えただけでは反応しないが、反応温度を70℃に保つと、二酸化炭素の生成とともに、塩化イリジウムの残留なしに酸化イリジウム前駆体微粒子が生成した。酸化イリジウム前駆体微粒子を収率よく得るには、pHを中性に保つことと加熱することが重要である。このことは、炭酸水素アンモニウム沈殿法によってはじめて可能になった。
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