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窒素,一酸化炭素分子プローブによる銅型ゼオライトの酸化窒素分解活性サイトの解析

研究課題

研究課題/領域番号 09218242
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

黒田 泰重  岡山大学, 理学部, 助教授 (40116455)

研究分担者 前田 裕宣  岡山大学, 理学部, 教授 (20032948)
長尾 眞彦  岡山大学, 理学部, 教授 (30032816)
吉川 雄三  岡山大学, 理学部, 教授 (30022643)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードNO分解触媒 / 銅イオン交換ゼオライト / 窒素,CO分子プローブ / CVD法 / イオン交換サイト
研究概要

CuZSM-5はNO_xの分解触媒として有効であることはよく知られている.しかし,CuZSM-5中の反応活性サイトの状態は未だ明らかにされていない.COおよびN_2吸着特性を利用することによってCuZSM-5中のNOの分解活性サイトの解析を試みた.
イオン交換法によって調製したCuZSM-5-141試料を873Kで処理し,さらにin situ条件でCOを吸着させたときのIRスペクトル(室温)およびCO吸着後,種々の温度で排気し,室温で測定したIRスペクトルについて,CO吸着後,2155cm^<-1>付近に幅広い吸収バンドが観測され,銅イオンは873K処理により1価に還元されることがわかった.また,2155cm^<-1>付近の吸収バンドは波形解析により2159と2151cm^<-1>および2135cm^<-1>の3種類のバンドに分離できた.3種類のサイトが存在する試料では,NOが分解され,生成されたN_2によるバンドが2295cm^<-1>に観測されることがわかった.一方,吸着COによる2159cm^<-1>のバンドを有する(COで一つのサイトを塞いだ)試料では,この反応が進行しないことがわかった.これらのデータからNOの分解反応が起こるためには総てのサイトが必要であるか,2159cm^<-1>のバンドを与えるサイトが必要であるかのどちらかである.
Cu(hfac)_2を担持したZSM-5試料に,COを吸着させ,室温で排気した後のスペクトルは2158cm^<-1>にのみバンドを与えた.したがって,この試料中に存在するCu^+種は1種類であり,この試料にNOを導入し,平衡状態のガスの成分分析を行った結果,NOの分解の分解生成物であるN_2は検出できなかった.
これらのデータから,CuZSM-5試料におけるNO分解反応において,2159と2151cm^<-1>に吸着CO種のバンドを与える2種類のCu^+サイトの存在がNOの分解活性触媒としての必要条件であることを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 黒田泰重: "Characterization of Active Sites on Copper Ion-Exchanged Mordenite for Dinitrogen Adsorption by Using CO as a Probe Molecule." J.Phys.Chem.B. 101・8. 1312-1316 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田泰重: "Stabilization of Copper Metal Clusters in Mordenite Micropores : Water Treatment of Evacuated Copper Ion-exchanged Mordenite at 300K." J.Chem.Soc.,Faraday Trans.93・11. 2125-2130 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田泰重: "Specific Feature of Dielectric Behavior of Water Adsorbed on Ag_2O Surface" Langmuir. 13・14. 3823-3826 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田泰重: "Analysis of Active Sites on Copper Ion-Exchanged ZSM-5 for CO Adsorption through IR and Adsorption-Heat Measurements." J.Phys.Chem.B. 101・33. 6497-6503 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田泰重: "Development of Site-Selective Copper-ion-exchanging Method of HZSM-5 by the Vapourization of Hexafluoroacetyoacetonato-copper Complex." Chem.Commun. 2241-2242 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 黒田泰重: "ゼオライトナノスペース中における室温での窒素の特異な吸着現象" 表面. 35・5. 267-280 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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