研究概要 |
1.酸塩基両機能性である酸化ジルコニウムに20種の金属カチオンを添加することにより、リチウムなどを除く添加物で表面積増大への効果が認められた。酸塩基両機能性表面でトリエチルアミン(Et_3N)からCH_3CNを特異的に生成することを利用して、添加金属カチオンの酸塩基性への効果を検討した結果、Ca,La,Ce,Al,Biでは両機能性に変化を与えることなく表面積を増大させていることを明らかにした。 2.酸化マグネシウムをテトラメトキシシランを用いてシラン化することにより酸塩基両機能性触媒を調製できることをEt_3Nの定常反応および昇温分解法(TPDE)により明らかにした。 3.アルカリ金属塩をアルミナに担持、分解することによりH-≧+26.5の強塩基性触媒を得ることができた。試料のXRD分析およびTPDEの結果から、アルカリ金属塩とアルミナ表面との反応により生じる特定化合物の分解を経由して強塩基点が形成されることを提案した。本触媒を用いて、脂肪族、単環および二環式オレフィンの異性化、環状ジエンの異性化、脱水素、水素化反応を穏和な条件下で効率よく進行させることができた。
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