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分布型アクチュエーションにおける柔らかい物体のマニピュレーション技量に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09221227
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関立命館大学

研究代表者

平井 慎一  立命館大学, 理工学部, 助教授 (90212167)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワードdeformation / fabrics / positioning / manipulation / control / distributed actuation
研究概要

本研究では,分布型アクチュエーションによる柔らかい物体のマニピュレーション作業について考察する.特に,ビジュアルフィードバックにより,布地の位置決め作業を実現することが目的である.まず,布地の力学的挙動を実験的に分析し,面状柔軟物の計算機内変形モデルを構築した.格子点上にバネを配置したモデルにより,2次元平面内での布地の変形を計算できることがわかった.次に,複数のアクチュエータを持ち,分布型アクチュエーションが可能な機械システムを構築した.布地を複数のフィンガで把持し,各フィンガーの運動を制御することで,布地の変形形状を制御する.布地の位置決め作業とは,布地上に設定された複数のポイントを,あらかじめ与えられた目標値に移動させることである.布地の位置決め作業では,ポイントを直接操作することができない.ポイントとは異なる場所にフィンガを配置し,フィンガの運動を制御することで,間接的に複数のポイントの位置決めを行う.そこで,このような位置決めを,間接同時位置決めと名付け,その制御則を提案した.CCDカメラの画像から,布地上のポイントの位置を計測する.計測値と各ポイントの目標値との差から各フィンガの運動を求める制御則を,布地のモデルを用いて導いた.一方向の位置決め実験では,1自由度のフィンガを二つ用いて,布地上の二つのポイントを位置決めした.その結果,1回の計測で1mm以下の位置決め精度を得た.次に,平面内の位置決め実験を行った.2自由度のフィンガを三つ用いて,布地上の三つのポイントを平面内で位置決めする.その結果,多数回の計測を要するが,一方向位置決めと同等の精度を得た.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Wada, Hirai, Hirano, and Kawamura: "Modeling of Plain Knitted Fabrics for Their Deformation Control" Proc.IEEE Int.Conf.on Robotics and Automation. Vol.3. 1960-1965 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 平井, 野口: "変形しやすい管状物体の挿入作業における人間の運動と作業状態識別則のロボットマニピュレータへの移殖" 日本ロボット学会誌. Vol.15 No.8. 1172-1179 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 和田, 平野, 平井, 川村: "変形形状制御のための編地のモデリング" ロボティクス・メカトロニクス'97講演会予稿集. 641-644 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 和田, 平野, 若松, 平井, 川村: "布地の伸縮変形制御" 第15回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 297-298 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 平野, 和田, 若松, 平井, 川村: "接触圧予測のための布地のモデリング" 第15回日本ロボット学会学術講演会予稿集. 295-296 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 平井, 和田: "布地のモデリングと変形形状制御" 第3回重点領域研究「知能ロボット」シンポジウム予稿集. 9-12 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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