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宇宙線太陽圏尾部方向からのExcess Fluxによる太陽近傍の磁場構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09223210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

藤本 和彦  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10022617)

研究分担者 森下 伊三男  朝日大学, 経営学部, 助教授 (40148200)
藤井 善次郎  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10022724)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード宇宙線 / 恒星時異方性 / 太陽の磁場構造 / 太陽の大きさ
研究概要

10TeV以下の宇宙線強度は、太陽圏尾部方向(恒星時6時)から、Excess Fluxが存在することを、我々は世界に先駆けて見いだした。これをTail-In Anisotropyと呼ぶ。この宇宙線の太陽圏尾部方向からの流れは、1TeV付近で最大となりおよそ0.1%に達する。この宇宙線の流れを利用して、磁場を含めた太陽の大きさを知ることが出来る。いいかえれば、太陽近傍の磁場構造を知ることができる。地球が太陽の周りを公転しているために、この宇宙線の流れを観測すると、12月には太陽圏尾部に面するために大きく、6月には地球が太陽をはさんで反対側に位置するために、太陽と太陽磁場に遮られて小さくなることが期待される。異なったエネルギーの宇宙線の観測、名古屋多方向Muon望遠鏡(〜0.1TeV)、坂下地下Muon望遠鏡(〜0.4TeV)、松代地下Muon望遠鏡(〜1TeV)を用いてこの太陽圏尾部方向からの宇宙線の流れの大きさが太陽と太陽磁場に隠されたときどのくらい小さくなるかを調べた。その小さくなりかたから、太陽の磁場も含めた大きさを推定した。その結果、0.1Tevのエネルギーの宇宙線では太陽の大きさは0.5AU(1AUは太陽地球間の距離)であり太陽の剛体半径の100倍にもなっており太陽が生きた磁場製造工場になっていることが判明した。0.4TeVの坂下の場合は0.2AU,1TeVの松代の場合でも統計精度が悪いがおおよそ0.1AUであることが明らかとなった。10TeVのエネルギーを観測する宇宙線の空気シャワーグループは、太陽の影を観測したところ太陽の大きさは剛体半径すなはち、見たままの大きさであることを、報告している。太陽の大きさを宇宙線のエネルギーEに対してE^γとするとγは-1である。宇宙線の磁場による曲がりは、エネルギーに反比例しているので、この結果は非常にreasonableと思われる。これらの結果を1997年春と秋の物理学会で報告し、学術雑誌に登稿の準備をしているところである。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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