研究課題/領域番号 |
09225203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上村 正康 九州大学, 理学部, 助教授 (10037210)
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研究分担者 |
肥山 詠美子 九州大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ハイパー核 / ハイペロン-核子相互作用 / スピン-スピン力 / スピン軌道力 / ガウス型基底関数 / 4体模型 |
研究概要 |
3体、4体系束縛状態を解く方法として、ヤコビー座標系ガウス型基底関数を用いる方法が非常に普遍的・高速・高精度であるが、この計算のための汎用プログラムを開発し、ハイパー核に適用した。 (i)^4_ΛH,^4_ΛHe(=3N+Λ)において、現実的なAN,YN相互作用を用いた世界で初めての4体計算実行し、スピン-スピン力とO^+-1^+レベルのsplittingの関係を分析した。従来提案されているNijmegenグループのND,NF型のΛN力は、スピン・スピン力が望ましい強さの数分の1の大きさしかないこと、EhimeグループのΛN力は、結合エネルギーはほぼ再現するが、スピン・スピン力の強さは、2/3の大きさであることを示し、各グループのYN相互作用の改良の指針を示し、 (ii)^<13>_ΛC(=3α+Λ)の3/2^--1/2^-のエネルギーsplitting実験値を4体模型によって説明するとともに、この小さなsplittingは、^<12>C核のクラスター的励起によるものであって、必ずしも元の2体YNスピン・軌道力が小さいことを意味しないという新しい知見を示し、 (iii)^7_ΛLi(=α+2N+Λ)において、スピン・スピン力とスピン・軌道力が競合的に存在していることを明らかにし、同一ハイパー核から2つの力の情報が同時に得られる可能性を指摘した。これらの成果を4つの国際会議・シンポジウムで上村・肥山が講演した。
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