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液体表面の分裂による原子クラスターの生成とその解離

研究課題

研究課題/領域番号 09226215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関三重大学

研究代表者

斎藤 弥八  三重大学, 工学部, 助教授 (90144203)

研究分担者 畑 浩一  三重大学, 工学部, 助手 (30228465)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード液体金属イオン源 / クラスター / マジック数 / 質量分析 / 合金クラスター / ナトリウム / リチウム / マグネシウム
研究概要

本研究は液体金属イオン源から放出されるクラスターイオン質量分析法により調べることにより,クラスター内の微視的な原子間結合とクラスター生成・分裂機構の関連を解明することを目的とする。本年度は,アルカリ金属同士の合金(Li-Na)およびアルカリおよびアルカリ土類金属の合金(Li-Mg)に関して以下の成果が得られた。
1.Li-Na合金クラスター
Li-Na液体合金は,バルクにおいては相分離かhomocoordinationの傾向を示すが,Li-Na合金LMISから放出されたクラスターには種々のheteronuclearクラスターLi_xNa_y^+が豊富に含まれていた。その組成は,単純な統計的確率から期待されるものに比べ,(1)Li側に濃度が偏っていること,および(2)heteronuclearクラスターの生成が好まれていることが分かった。また,アバンダンススペクトルにおいて,LiNa_6^+で顕著な極大が観察された。これは,擬ポテンシャルを使ったNa_k+Li+ΔH=LiNa_<k-1>+Naにおける置換エンタルピーΔHの計算において,LINA_6で負値の極小(絶対値では極大)が現れることと対応している。このLiNa_6で初めて,Liがクラスターの中心に位置し,その周りにNaが6個配置した殻構造を持つと推測されている。これより小さいLiNa_<k-1>では幾何学的殻構造はできていない。
2.Li-Mg合金クラスター
一価にイオン化した単体クラスターLi_n^+(n≦9),Mg_n^+(n≦4)および異核クラスターMg_mLi_n^+(m,n≦2)の他に,二価にイオン化した二量体および三量体Mgクラスターが観察された。これらの二価にイオン化したクラスターMg_n^<2+>(n=2,3)は,ポテンシャル曲線上の極小にトラップされた準安定クラスターと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yahachi Saito: "Submonolayer-Deposition of Mass-Selected Au^+ and Au_n^+(n=3and7)on HOPG and Amorphous Carbon" Journal of Cluster Science. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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