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シス型ポリアセチレンにおける巨視的量子核形成

研究課題

研究課題/領域番号 09226234
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関近畿大学

研究代表者

中原 幹夫  近畿大学, 理工学部, 助教授 (90189019)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードミス・ポリアセチレン / ポラロン / 量子核形成 / WKB近似 / 汎関数行列式
研究概要

結合したboson-fermion系におけるトンネル現象の例として、cis-polyacetyleneにおける準安定相の安定相への崩壊を解析した。T=0Kでは、この崩壊は準安定相の中にポラロンと呼ばれる安定相のbubbleの、量子力学的な核形成を通して起こると考えられる。ポラロンは
Δ(x;x_0,k_0)=Δ_0-k_0v_F{tanh[k_0(x+x_0)]-tanh[k_0(x-x_0)]}
で表される場で、「半径」|x_0|と境界での傾きk_0^<-1>で指定される。
今までの解析では、ポラロンのエネルギーが「可積分条件」tanh(2k_0x_0)=k_0v_F/|M_F|を満たす経路に沿ってしか求められなかったので、核形成の解析もこの経路に沿うものに限られていた。本研究では中原が開発した汎関数行列式の方法を用いてポラロンのエネルギー・プロファイルを求め、これを任意のパラメタ領域に拡張し、(x_0,k_0)平面のあらゆる経路に沿う核形成をWKB近似の枠内で解析した。その結果、我々が発見したトンネル確率を最大にする経路は、可積分曲線に沿う経路にくらべ、10^9程度大きなトンネル確率を与えることが見出された。また、古典的にはトンネル経路は1次元に局在していることも示された。(Nakahara,Ogawa and Ohmi:投稿準備中。)
現在、仮想束縛状態の補正および、電子間のCoulomb相互作用の効果を研究中である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mikio Nakahara: "Stability of a polaron in polyacetylene" Physics Letters. A236・1. 97-102 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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