研究課題/領域番号 |
09230205
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
有澤 博 横浜国立大学, 工学部, 教授 (10092636)
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研究分担者 |
田村 直良 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (20179906)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | リアルワールドデータベース / 映像データベース / マルチメディアデータベース / 3次元画像処理 / モーションキャプチャ / 関数型データモデル / 検索言語 / 作業データベース |
研究概要 |
本研究では、3次元空間中で時間的に形状や位置を変化させる物体を、立体視カメラを使って精密に取り込み、それを画像処理技術によってモデル化して、原映像とともにデータベースに蓄積する手法およびそれを可能とするデータベース構造について明らかにしてきた。このために2枚の視差画像中で同系色の領域を求め、その色重心によって対応点を検出し、そこから物体の3次元的な動きを検出するプログラムを開発した。さらにこれを改良し、あらかじめモデルが分かっている場合には1枚の画像でも位置検出ができるようにした。今回、開発した方法はマ-カが不要で、かつ元映像を保存してあるため、何回にもわたって分析を深めることができ、その有効性が確認された。 データベースに関しては、すでに関数型データモデルに基づくマルチメディアデータベースの枠組を完成し、前記の3次元映像のスキーマ化をが行われているが、実際にサンプル映像の蓄積を行って、データ容量や基本オペレーションの効率を測定した。さらに、データベース検索言語MMQLの実装を行い、その中に3次元画像処理特有のオペレータ、例えば被写体の強調を行うオペレータを組み込むことにより、マルチメディア問合せが有効に行え、かつ検索の結果が新しい映像オブジェクトとして取り出せることを示した。加えて、マルチエージェント方式による並列処理方式を考察し、MMQLのコンパイル結果が最適化され、かつ平行処理されるような実行環境を作成し、処理が効率良く行えることを確認した。 以上の成果からリアルワールドデータベースの実現性と有効性が確認された。
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