• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有機チタン活性種を利用する基本炭素骨格の効率的構築法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09231213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京農工大学

研究代表者

武田 猛  東京農工大学, 工学研究科, 教授 (40111455)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードチタノセン(II) / チオアセタール / カルベン錯体 / オレフィン化 / シクロプロパン化 / メタセシス / アリルシラン / 共役ジエン
研究概要

本研究ではチオアセタールから誘導されるSchrock型カルベン錯体を利用する炭素-炭素結合生成反応について検討し、以下に述べる炭素基本骨格の構築法を開発した。
1.カルボニルオレフィフィン化反応の拡張;チオールエステルのオレフィン化について検討し、ビニルスルフィドが収率良く得られることを見い出した。またビス(フェニルチオ)メタンのシリルメチル化で得られるチオアセタールを用いることによりアリルシランを合成することができた。チオアセタールの代わりにオルトチオエステルを用いるとカルボニル化合物はビニルエーテル・ビニルスルフィドに変換された。
2.gem-ジハロゲン化物を用いるオレフィン化;ケトンから誘導されるgem-ジバライドと低原字価チタンを用いるオレフィン化反応について検討したところ、好収率で多置換オレフィンが合成できることが判った。
3.ビニルシクロプロパン合成の改良;低原子価チタノセンを用いることによりオレフィンと不飽和チオアセタール類からビニルシクロプロパンを簡便に合成する方法を確立した。
4.アリルシランとのメタセシス反応;飽和チオアセタールから誘導されるカルベン錯体とアリルシランとの反応ではγ-置換アリルシランを与えることが判った。この反応では約90%の立体選択性でZ体が優先的に生成することが明らかとなった。
5.カルベン錯体とアルキンの反応;カルベン錯体にアルキンを作用させた場合にはチタナシクロブテン中間体の形成の後、β-ヒドリド脱離と還元的脱離が順次進行し、共役ジエンが高立体選択的に生成した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeshi Takeda: "Titaeocene(II)-promoted reaction of thioacetals with alkynes:highly stereoselective preparation of conjugated dienes" Chem.Commum.1055-1056 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Takeda: "Stereoselective formation of (Z)-γ-substituted allylsilanes by the titaeocene(II)-promoted reaction of thioacetals with trialkylallylsilanes" Chem.Commum.51-52 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Takeda: "Preparation of Alkenyl Sulfides by the Olefination of Thiolesters Using Thioacetals" Chem.Lett.115-116 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi Takeda: "New Methods for the Preparation of 1-Alkenyl Ethers and Sulfides Using Di- and Tri-thioorthoformates" Tetrahedron Lett.(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi