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環状エーテル系天然物合成を志向した立体選択的中員環エーテル構築法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09231216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

鈴木 敏夫  新潟大学, 自然科学研究科, 助教授 (80202133)

研究分担者 安東 政義  新潟大学, 工学部, 教授 (40004402)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード中員環エーテル / スズエーテル / ルイス酸 / ヒドロキシエポキシド / 環化反応 / 立体特異的 / 海洋産天然物
研究概要

代表的海洋産天然物である、中員環エーテル構造を基本骨格とするモノ環状エーテル化合物群の立体選択的合成を行った。最も課題となるのは、如何にα,ω-位の立体化学を制御しエントロピー的に不利な中員環エーテル構造を効率良く合成することである。これを達成するためにスズエーテル/ルイス酸を用いるヒドロキシエポキシドの環化反応を適用した。本反応はexo-モード、S_N2で進行し、環化前駆体の水酸基、エポキシドの立体化学を選ぶことによりα,ω-位の立体化学を制御した中員環エーテル構造を立体特異的に合成することが可能である。
初めに、代表的8員環エーテル化合物である(-)-laurencinの合成研究を行った。(-)-酒石酸ジエチルから誘導したアセチレンフラグメントとエポキシフラグメントの付加反応により得られる環化前駆体に対し(Bu_3Sn)_2O/Eu(fod)_3を用いる環化反応を適用したところ、高収率で望む8員環エーテル骨格が得られた。続いて、立体選択的なenyne側鎖、及びハロゲン基の導入を行い(-)-laurencinの全合成を達成した。
次に、代表的7員環エーテルを基本骨格とする(+)-rogioloxepane Aの合成に着手した。この化合物はα,ω-位アルキル側鎖がtransに結合していることから、従来の方法論ではその立体化学を制御することは困難である。しかし、(-)-酒石酸ジエチルから合成した環化前駆体であるヒドロキシエポキシドに対し(Bu_3Sn)_2O/Eu(fod)_3法を適用することによりその課題を解決することができた。更に、効率的な側鎖の修飾を行い(+)-rogioloxepane Aの全合成を達成した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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