研究課題/領域番号 |
09231228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
深瀬 浩一 大阪大学, 大学院・理学研究科, 講師 (80192722)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 糖鎖 / 酵素合成 / 固相合成 / グリコシド化 / 糖転移反応 / リンカー / 化学酵素法 |
研究概要 |
細胞の認識や分化などの重要な生命現象における糖質化合物の機能が注目されている。天然糖質は多くの場合に不均一で、精製も困難であるあるために、機能の精密な研究には合成的な手法の活用が不可欠である。しかし従来の糖質合成は高度な知識と経験を要し、多くの化合物を効率よく得ることは容易ではなかった。本研究ではこれまでわれわれが行ってきた温和で効率的、かつ立体選択的なグリコシル化反応の研究を発展させて、固相法による迅速な合成を可能にすることを目指した。またこれと平行して酵素の併用についても検討した。 まず固相合成を実現する上で最重要な要因のひとつであるリンカーについて検討した。そして先にわれわれが発表したアシルアミノベンジル型保護基の考えに基づくグルタリルアミノベンジルリンカーが、糖残基の固相への導入、DDQ酸化による他の水酸基保護基との選択的切断のいずれにも満足できるものであることを明らかにした。さらに固相のポリマー材料にも検討を加え、通常よく用いられるポリスチレン樹脂はα-選択性促進効果のあるエーテル中で膨潤しないために適当でないが、多孔質ポリエチレンを用いるとエーテル中でも固相上での反応が良好に進行し、液相反応と同様の条件でα-選択的グリコシル化が固相上で実現できることを見出した。その際に第一の糖残基の固相への導入率を適当に抑えることがその後の糖鎖の伸長反応の効率を支配する。また2-O-アシル型ドナーを用いるとβ-選択的グリコシル化も同様に達成できた。水酸基の一時的保護に有効であることを先に示した4-アジド-3-クロロベンジル基は固相合成にも活用できた。このほかグリコシダーゼの糖転移活性を利用する糖鎖合成にも成果を挙げた。
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