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タキソ-ルの全合成

研究課題

研究課題/領域番号 09231249
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関関西学院大学

研究代表者

白濱 晴久  関西学院大学, 理学部, 教授 (00000802)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードタキソ-ル / ヨウ化サマリュウム / ケチルラジカル / HMPAの溶媒効果 / 立体配置選択性 / (5+2)反応
研究概要

1.計画1でB環形成の鍵反応となるのはSmI_2によるカルボニルの一電子還元で生じたケチルラジカルがもう一つのカルボニルと、炭素-炭素結合を作る反応である。
(1)γ-ヒドロキシ-γ-(2-シクロヘキサノンイル)-ブタナ-ルをSmI_2で処理すると2個のカルボニル基より生じたケチルラジカル同士が分子内で結合し、デカリントリオールを与えるが、この際、溶媒としてHMPAを加えるか否かにより生成物の立体化学が逆転する現象を見いだした。本反応はSm(III)にγ-OHが配位して反応が始まると考えられるが、HMPAの存在する時はアルデヒドの還元と6員環ケトンのシクロヘキサンの還元が別々に起き、双極子同士の反撥でこれらがトランス配置となりトランス-ジオールを生ずる。また、HMPAが存在しない時は一個のSm(III)に三個の酸素官能基が配位するため、シス-ジオールを生ずると考えられる。
(2)アルデヒドをSmI_2で還元して生成したケチルラジカルは分子内の塩化アリル基と反応し、二重結合とC-C結合を作ると共に塩素は還元され、収率良くB環に相当する8員環を生成することを見いだした。
2.計画2ではAB環生成をシクロヘキサジエノンに対する二重結合の(5+2)反応によって生ずるビシクロ[3.3.0]オクタン環の開裂で合成する。そこで基質となる3-[2-(1-アルコキシエテニル)-ベンジル]-2-ヒドロキシ-4,4,6-トリメチルシクロヘキサ-2,5-ジエノンをイソホロンから合成中である。
3.計画3ではC環を分子内ジ-ルズ・アルダー反応で組み立てる。現在その基質となる2,5-アルコキシペンター2,4-ジエノールの3-メチルフマ-ル酸エステルを合成中である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Kawatsura: "Hydroxy-Directed Stereocomplementary Pinacol Cyclizations Mediated by Sm_2l" Synlett. 479-480 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] M.Kito: "Construction of 8-Menbered Ring Skeleton of Vinigrol via Sml_2-Promoted Barbier Coupling" Synlett. 219-220 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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