• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

計算化学の支援によるマクロライドの高効率合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 09231250
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山理科大学

研究代表者

米光 宰  岡山理科大学, 理学部, 教授 (60001038)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマクロライド / 計算化学 / コンホメーション / 立体選択的合成 / 保護基 / 不斉反応 / NMR / マクロラクトン化
研究概要

複雑な構造をもつ生物活性天然物などの多段階合成では、その成否を決定づける鍵段階反応がいくつかある。本研究は、海洋産超微量天然物の一つで強い抗腫瘍活性をもつ変型18員環マクロライド、テダノリドの合成研究を例に、複雑な分子の合成計画を計算化学を中心に立案し、高い選択性と効率をもった合成のための方法論の確立を目的として行われている。昨年度までにテダノリドの鍵中間体としてのラクトンと対応するセコ酸を分子力学計算などにより分子設計し、C1-C7,C8-11,C13-17,C18-21の4つのフラグメントをそれぞれ合成し、縮合してセコ酸とし、更にマクロラクトン化も行っている。しかし、行程の長さ、選択性、効率が悪く、大巾な改良を要する。本年度は先ず、再現性の悪かったC8-C11およびC18-21のビニルヨード体の位置選択的合成の改良を行った。第二には最も重要なフラグメントのC1-C7合成に関して、種々の検討を重ね、α,β-不飽和エステルのAD-mix酸化による直接ジオール化法を確立し、反応機構も明らかにし、これによりC1-C7フラグメント合成の行程数を半分以下とし、しかも各反応の位置、立体選択性、収率を大巾に改善することができた。現在は、主にC13-C17の改良合成法を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Synthetic Studies of Halichondrin B. Synthesis of the C1-C15 Units." Chem. Pharm. Bull.45. 1265-1281 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Synthetic Studies of Halichondrin B. Synthesis of the C27-C36 Units." Chem. Pharm. Bull.45. 1558-1572 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Synthetic Studies of Halichondrin B. Synthesis of the Lacton Part (C1-C36)." Tetrahedron Lett.38. 8965-8968 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "A Facile Synthesis of Pikronolide." Heterocycles. 46. 105-110 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Total Synthesis of Ircianin and Wistarin." J. Org. Chem.62. 1691-1701 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Asymmetric Synthesis of Thietanose." Heterocyles. 47. 439-451 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] O.Yonemitsu: "Asymmetric Synthesis" Kodansha Scientific, Gordon and Breach Science Publishers, 408 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi