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オレフィン環化反応を機軸とする生物活性テルペノイドの全合成

研究課題

研究課題/領域番号 09231253
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関徳島文理大学

研究代表者

西沢 麦夫  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40137188)

研究分担者 高尾 裕子  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (00279118)
今川 洋  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (80279116)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード水銀トリフラート / オレフィン環化反応 / ステロイド生合成 / カチオン中間体 / タキソ-ル / バーチシラン / ビシクロ[9.3.1]骨格 / 生合成類似
研究概要

本研究は当グループが開発した効果的なオレフィン環化反応剤を縦横に駆使して,重要な生物活性を有するテルペノイドの合成を達成せんとする研究で,1)生合成類似オレフィン環化反応の新たなキラリティー制御法を確立する 2)生合成類似のルートによる抗腫瘍性ジテルペンのタキシン骨格の不斉合成研究を展開する 3)エポキシスクワレンの環化反応の中間体である二環性トリテルペンアルコールを合成し,これから低温で発生させたカチオンの命運を探り,ステロール生合成に秘められたC環形成にまつわる謎(いかにanti-Markovnikovの壁を打ち破るか)を探る,を目的として計画された.
本年度はオキシドスクワレンの環化反応の中間体である二環性トリテルペンアルコールを水銀トリフラートによるビスホモファルネシル酸-t-ブチルの環化反応で合成し,これをルイス酸と処理してカチオンを発生させた.すなわちステロイド生合成の中間体カチオンを発生させたことを意味しており,X線解析を用いてその非酵素的命運を探ることが出来た.チェアーチェア-型のB環カチオンは6/6/5の三環性化合物を生じたが,B/C環の立体化学は予想と異なり,選択的にトランスで縮環することが明らかになった.また,B環C-9位の立体化学を反映して,C-9βのカチオンはC-8位メチル基がC-13位に転移するのに対し,C-9α体はメチル基が全く移動しないことも明らかになった.
ホモゲラニルアセテートの水銀トリフラートによる環化反応により,タキソ-ルのA環の非常に効率的な合成法を開発した.ここに,側鎖を導入して低原子価チタンによるMcMurry反応を行い、バーチシラン体であるビシクロ〔9.3.1〕骨格からなる重要中間体を合成した.生合成型の渡環反応を徹底的に検討した.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Nishizawa 他: "Mechanism and stereoselectivity of Indirect wettig Reaction via Isolation of 1、2-Hydroxy phosphonium salt" Tetrahedron Letters. 38. 1215-1218 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] S.Hatakeyama 他: "A Novel Enantioselective Syuthesis of (+)-Myriocin" Tetrahedron Letters. 38. 7887-7890 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nishizawa 他: "Syuthesis of a Bicyclic Cation Related to Sterol Biosynthesis and Its Chemical Destiny,Part I" Synlett. 76-78 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nishizawa 他: "Synthesis of a Bicyclic Cation Related to Sterol Biosynthesis and Its Chemical Destiny,Part II" Synlett. 79-80 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nishizawa 他: "Unespected Rearrangement During Biomimetic Entry Toward Toxaue skeleton" Tetrahedron Letters. 39. 389-392 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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