研究課題/領域番号 |
09232201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山岸 晧彦 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70001865)
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研究分担者 |
谷口 昌宏 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30250418)
高橋 正行 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50241295)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 粘土鉱物 / 単分子膜 / LB法 / 電極修飾剤 |
研究概要 |
本研究では、金属イオンへの配位結合を利用して、粘土鉱物のような無機層状化合物の薄膜を得ることを試みた。すなわち、基板上にまずラングミュア・ブロジェット(LB)法によって気液界面上に展開した粘土鉱物の単分子膜を積層した。次に両端に配位性官能基を有する架橋配位子を粘土鉱物に吸着している金属イオンに反応させた。これには今回新規に合成したdipyridylamie誘導体を用いた。この上にさらに、コロイド状分散液とした粘土粒子を反応させた。このように架橋配位子と粘土コロイドを交互に反応させて積層膜を作製することができた。このような膜は、極めて均一で、厚さをナノタ-の精度で制御できる。このことは、赤外分光法、X線回折法、原子間力顕微鏡による観察等によって確かめられた。さらに、この薄膜を別の陽イオン性錯体を含む水溶液に浸積することによって、層の積層構造を乱さないで層間に錯体をインターカレートすることが出来た。このことは、偏光電子吸収スペクトル、X線回折法等によって明らかにされた。この方法により電気化学活性な金属錯体をインターカレートした粘土超薄膜は、電極修飾膜として働くことが明らかにされた。また金属錯体による第二次高調波発生(SHG)も測定した。以上のように、粘土膜の超薄膜をつくる方法を開発して、その構造を明らかにして、電極修飾膜、SHG素子として特異な性質を示すことが判った。
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