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不斉Diels-Alder重合によるキラル高分子の合成

研究課題

研究課題/領域番号 09232229
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

伊津野 真一  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (50158755)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード不斉Diels-Alder重合 / キラル高分子 / キラルルイス酸触媒 / ビスジエンモノマー / ビスジエノフィルモノマー
研究概要

触媒的不斉反応を重合反応に応用し、主鎖に不斉を有するキラル高分子を合成する手法を確立するために本研究では不斉Diels-Alder反応を素反応とした重合法について検討した。
不斉Diels-Alder反応に適した二官能性化合物を不斉Diels-Alder重合のモノマーとして合成した。すなわちジエンおよびジエノフィル構造を含むモノマーを種々合成した。ジエン成分には、イソプレン型、ブタジエン型、フラン型、シクロペンタジエン型、アントラセン型のモノマーを、また、ジエノフィル成分としては、アクリレート型、メタクリレート型、フマル酸型、マレイン酸型、マレイミド型、のモノマーをそれぞれ合成した。
重合には、ジエン-ジエン型モノマーとジエノフィル-ジエノフィル型モノマーの二成分系重付加と、ジエン-ジエノフィル型モノマーの一成分系自己重付加型の重合を試みた。Diels-Alder反応は一般に、ルイス酸触媒によりジエノフィル成分が活性化され反応が速やかに起こるようになるが、光学活性ルイス酸触媒を用いると、Diels-Alder反応は立体選択的に反応が進みキラル環状付加体が得られる。上記のモノマーに対して種々のキラルルイス酸を不斉触媒として用いて不斉Diels-Alder重合を行った。ジエン成分にフェニルブタジエン型、ジエノフィル成分にマレイミド型を用いると不斉Diels-Alder重合が効率よく進行し、対応するキラル高分子が定量的に得られた。分子量が数千から2万程度のキラル高分子が得られた。
上記のようなキラルルイス酸触媒を用いる不斉重合として、不斉Diels-Alder重合のほかに、不斉アルドール反応、不斉アリル化反応を基本反応とする重合についても同様に不斉重合を検討した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S. Itsuno: "Asymmetric Diels-Alder polymerization using a chirally modified Lewis acid catalyst" Chem. Commun.933-934 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] S. Itsno: "Enantioselective Allylation of N-(Trimethylsilyl)benzaldehyde Imine using Polymer-Supported Chiral Allylboron Reagents" Tetrahedron : Asymmetry. 8. 1731-1734 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] S. Itsuno: "Enantiopure N-Sulfonylamino Alcohols and Their Copolymers as Chiral Auxiliaries for the Highly Enantioselective Allylboration" Reactive & Functional Polymers. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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