研究課題/領域番号 |
09235210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
三井 幸雄 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40012637)
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研究分担者 |
千田 俊哉 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (30272868)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ノンヘム鉄 / 2原子酸素添加酵素 / ジオキシゲナーゼ / X線解析 / 蛋白結晶学 / 蛋白精造 / ビフェニル分解代謝系 / PCB分解代謝系 |
研究概要 |
本研究では、活性中心の鉄イオンの周囲の電子密度(特に電子の局在化の様子)を1.2Å以上の高分解能で可視化する事を目的としている。本年度は、まず第一に高分解のX線回折像を与える良質の結晶の作成を、精製条件の再検討も含めて行った。具体的には精製段階においてイオン交換カラムの容量等、使用法を最適化することで、以前に比べて純度の高い蛋白質サンプルを得ることに成功した。更に、結晶化条件に関しても、より大粒の結晶を得るために、再検討を行った。その結果、現在までのHangind drop法からBatch法に変更することで、より大粒の結晶を得ることに成功した。以上に加え、高分解能回折データを測定するには、X線による結晶の損傷を最低限に押さえる必要がある。このためには、超低温での回折強度測定が効果的と考え、超低温(100K)での回折強度測定の為の条件検討を行った。その結果、BphC酵素の結果を30%のエチレングリコールを含む標準緩衝液(BphC酵素の結晶の保存溶液)に浸すことで、良好なデータ測定が可能なことを見出した。 また、活性型(活性中心の鉄イオンが2価の状態)での構造解析を行うためには、無酸素的に結晶化を行い、活性中心の鉄イオンの酸化を防ぐ必要がある。このために、高度に酸素を取り除いた状態で結晶化を行うための装置を設計し、これを作成した。
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