研究課題/領域番号 |
09236102
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
佐藤 勝昭 東京農工大学, 工学部, 教授 (50170733)
|
研究分担者 |
綱島 滋 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80023323)
小口 多美夫 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90253054)
伊藤 彰義 日本大学, 理工学部, 教授 (60059962)
宝野 和博 科学技術庁, 金属材料研究所, 研究官
武笠 幸一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001280)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
121,100千円 (直接経費: 121,100千円)
1999年度: 35,300千円 (直接経費: 35,300千円)
1998年度: 47,900千円 (直接経費: 47,900千円)
1997年度: 37,900千円 (直接経費: 37,900千円)
|
キーワード | 微小領域磁性 / 非線形磁気光学効果 / 熱磁気記録過程 / 第一原理電子状態計算 / 交換力顕微鏡 / ラテラル多重ワイヤ / 希薄磁性半導体 / 2次元プラズモン / 近接場磁気光学顕微鏡 / 非線形磁気光学 / スピン偏極表面状態 / 局所スピン密度近似 / カースペクトルの理論計算 / Co-Pt規則合金 / スピン偏極STM / 高分解能電子顕微鏡 / 磁気異方性 / 磁性体微細構造 / 第1原理計算 / 近接場光記録 |
研究概要 |
表面界面に敏感な磁気誘起第2高調波発生(MSHG)を用いてFe/Au人工格子を研究した。MSHGの強度および非線形磁気カー回転角は明確な4回対称の試料方位角依存性を示した。この方位依存性は非線形電気感受率の対称性により説明された(佐藤)。表面凹凸、表面ひずみを有するNi膜上へのPd原子積層シミュレーションを分子動力力学法により行い、Ni層の面内歪の値が主に堆積層の結晶配向や歪の均一性を決定することを明らかにした(伊藤)。微小なレーザ光照射による熱磁気記録過程のシミュレーションを行い、記録可能な最小磁区径を計算し、0.1μmφ程度の磁区の形成が可能であることを明らかにした。また、Dy/Fe多層膜の内殻吸収磁気円二色性、MnPt/NiFe二層膜の交換結合についても検討した(綱島)。光照射GaAs探針によるスピン偏極STMを開発し、MgO基板上のFe薄膜で原子オーダーで平らな表面スピン偏極像が得られた。交換力相互作用顕微鏡について理論計算を終了、NC-AFMでNiO(100)劈開面の原子像を観測した(武笠)。第一原理電子状態計算に基づき三元化合物CdCr_2Se_4、CuCr_2Se_4やPtMnSb等の磁気光学カースペクトルを求めた。得られた計算結果と実験結果との比較を行うとともに、カースペクトルの電子論的な起源に関せいて議論を進めた(小口)。V字状に加工したGaAS基板上にMnAs/GaASラテラル多重ワイヤー構造を作製し評価を行い、MnAsのc軸が基板に対しほぼ垂直で磁化容易軸がワイヤーに沿っていることを明らかにした(森下)。ローレンツ顕微鏡法により直径25nmまでの鉄微粒子の磁化状態を観察し、また、直径10nmまでの鉄微粒子の磁化状態が観察可能であることをシミュレーションにより示した(丹司)。磁性層とキャリア層からなる希薄磁性半導体超格子の電子状態と磁性を第一原理計算に基づいて議論し、キャリア層のホール濃度をコントロールすることによって系の磁性が制御されることを示した(赤井)。高い角度分解能を持つ電子エネルギー損失分光装置(ELS-LEED)を用い、金属超薄膜中の2次元プラズモンの分散関係を世界で初めて測定した(長尾)。酸化物MgO単結晶膜中に遷移金属クラスターを方位を揃えて埋めこんだナノヘテロ磁性材料を作製し、その原子構造とスピン状態を詳しく調べた。単結晶セラミックス磁性金属複合膜では世界で初めてGMRと特異な電気伝導現象を観測した(田中)。
|