• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新不斉誘導法開拓のための修飾錯塩の合理的設計

研究課題

研究課題/領域番号 09238220
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

西山 久雄  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40135421)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード光学活性 / 不斉誘導 / エポキシ化 / シクロプロパン化 / 遷移金属 / 触媒
研究概要

近年の不斉触媒開発では,反応を効率的かつ選択的に推進する遷移金属触媒の金属周りを飾る配位子分子の設計に大きく依存しておりその重要性が増していることが分かる.全く新しい触媒系も配位子の設計と合成が望まれ,ならびに目的の触媒反応の検討が必要である.本研究では,われわれがこれまでに開発した窒素系配位子Pyboxを用いて全く新規な錯体Ru(Pybox-ip)(Pydic)を創案かつ合成し,酸化剤との組合せによりオレフィンのエポキシ可能があること,さらに不斉誘導を持ちあわせることを発見した.特に,いままで金属触媒の酸化剤として利用されたことのないPhI(OAc)2が触媒効率と不斉誘導ともに有効であることを見いだした.従来では,不斉誘導が難しいといわれたトランスオレフィンの不斉エポキシ化で74%光学収率に到達した.錯体のX線構造解析にも成功している.さらにビピリジン錯体の合成を同時に成功した.この錯体は,空気およびブチルハイドロペルオキシドによるオレフィンのエポキシ化に活性をみせた.生体内酸化反応の新規なモデルとして注目できる系となる.現在,Pyboxの置換基変換によるさらなる反応と不斉誘導の効率化を検討している.その他,不斉シクロプロパン化における新しい修飾剤としての配位子の合理的設計に取り組んでいる.従来のホモデユアル型配位子から得られた知見よりシングルキラルにしても十分選択性を保つことができると考え検討したところ反応ができることを見いだした.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H. Nishiyamaら: "Novel ruthenium-pyridinedicarbonyeate complexes of terpyridine and chiral bis(oxa3olinyl)pyridine" J. Chem. Soc.. Chem. Commun.1863-1864 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi