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デュアル錯体触媒反応(相間移動触媒機能をもつ遷移金属錯体の協同触媒作用)

研究課題

研究課題/領域番号 09238236
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関鳥取大学

研究代表者

岡野 多門  鳥取大学, 工学部, 助教授 (20112104)

研究分担者 木地 実夫  鳥取大学, 工学部, 教授 (60026002)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード複合機能性錯体触媒 / Proximity Effect / 相間移動触媒 / クラウン修飾錯体触媒 / シアノ化反応 / 生成物分離 / アンモニウム修飾触媒 / 二相系溶媒反応
研究概要

ホスフィン錯体は重要な均一系触媒であるが、疎水性であるためイオン性試剤を用いる反応に適用するにはまだ多くの問題がある。本研究では安価な溶媒系とイオン性試剤を用いながら、これらの問題を一挙に解決する新手法として、相間移動触媒機能を持つ分子をホスフィン側鎖に導入し、酵素に見られるようなProximity Effectを錯体触媒に付与する試みを行った。
四級アンモニウム基およびクラウンエーテルを相間移動触媒機能基として持つトリアリールホスフィンPPh_2(m-C_6H_4CH_2NMe_3Br)およびPPh_2(benzo-15-crown-5)のパラジウム錯体はPdCl_2L_2は粉末にした青酸ナトリウムを用いる固液二相系での芳香族臭化物のシアノ化反応に高い触媒活性を示した。その触媒効率はPPh_3やPPh_2(3,4-dimethoxyphenyl)の錯体と相当する相間移動触媒を用いる混合触媒系より高い。一方、水-有機溶媒の二相系で、これらの触媒は過剰に存在するシアンイオンのため容易に失活したが、この失活は塩化亜鉛の添加により抑制することができた。この液液二相系での相間移動機能修飾錯体の触媒効率はPPh_3やP(P-MeC_6H_4)_3の錯体、およびこれらの疎水性錯体に四級アンモニウム塩を共存させた系より高かった。以上の結果は金属触媒のホスフィン側鎖に相間移動触媒機能を化学修飾することでProximity Effectを発現させることができることを示している。また従来、問題であった分離が、これらの固液および液液二相系反応では生成物と青酸塩の分離が単純なろ過あるいは分液で容易に行えた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡野 多門: "Catalytic Cyanation of Aryl Halides with NaCN in the Presence of Crowned Phosphine Complexes of Palladium under Solid-liquid Two-phase Conditions" Synlett. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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