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芳香族ヒドラゾンとTCNEを用いるジアザナフタレン類の革新的新合成反応

研究課題

研究課題/領域番号 09238256
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関近畿大学

研究代表者

松原 凱男  近畿大学, 理工学部, 教授 (80088450)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードdonor-accepter dyad コンセプト / ジアザナフタレン合成 / ヒドラゾン(donor) / TCNE(acceptor) / 反応中間体 / ジアザナフタレン環生成反応 / 新規合成反応
研究概要

本研究は、donorとaccepterとの間のdyad形成を利用して反応を制御する新しいコンセプトに基づいて研究した結果、ジフェニルピラゾリン(I,donor)とTCNE(acceptor)との反応では、両者間の電子移動のあとN-Phのp-位にトリシアノビニル化が起きるが、しかし、ピラゾリン環のC-C結合が開いたジメチルシフェニルヒドラゾン(II,donor)とTCNEとのアセトニトリル中の反応では医薬、機能性材料の鍵中間体として重要なジアザナフタレン(III)が好収率で生成することを見出した。本反応はIIとTCNE間の電子移動で開始され、IIの両メチル基の脱離と、TCNEのC-CNの環形成への組み込みを伴う全く先例のない新反応であることを見出した。そこで、以下の研究を行った。
(1)出発体カルボニル化合物および芳香族ヒドラジンの構造変化が本反応に及ぼす影響および反応条件(反応メディア、温度、濃度、金属塩の添加効果等)を検討することにより、本反応の最適条件を確立させた。
(2)反応中間体の検出を含む反応解析により両メチル基の脱離機構およびジアザナフタレン環形成に関与するC-C結合生成反応について検討を行った結果、この系で得られる反応中間体は新しいタイプの色素であることを明らかにした。
これらの成果は、多段階合成を必要としてきた複素環合成のこれまでの概念を全く変えるものであり、本重点領域研究のめざす物質変換法の革新的進歩に大きく貢献するものである。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松原凱男、吉田善一: "A Novel Synthesis of 1,2-Diazanaphthalenes" Tetrahedron Lett.38. 8199-8202 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 松原凱男: "Synthesis of Novel 2-Substituted-1,3,4-thiadiazoles" Chem.Pharm.Bull.46. 392-331 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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