配分額 *注記 |
174,900千円 (直接経費: 174,900千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1998年度: 80,000千円 (直接経費: 80,000千円)
1997年度: 80,000千円 (直接経費: 80,000千円)
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研究概要 |
この領域研究は,「インターエレメント結合」の本質を統括的かつ系統的に分子レベルで解明することを主目的として,第1班:インターエレメント飽和結合の化学,第2班:インターエレメント不飽和結合の化学,第3班:典型元素-遷移金属間結合の化学,第4班:インターエレメント化合物の新機能開発,の4班を組み,平成9年度から11年度まで3年間研究を行った. その結果,インターエレメント結合が元素間結合の真の姿であり、炭素を中心とした結合,すなわち炭素-炭素,炭素-金属,炭素-ヘテロ原子結合,などは特殊で例外的であることを明確に示し,化学結合の新しい概念の確立を目指す本研究の所期の目標に到達できた. 代表的な成果は以下のとおりである. (1)インターエレメント飽和結合電子の挙動を,ケイ素-ケイ素結合化合物のシグマ共役/光物性相関から解明する糸口をつかんだ. (2)不飽和結合の安定化法として,立体保護基の導入以外に,芳香族性すなわち共役電子系の導入,という新しい概念も見いだした. (3)第3周期以降の14族元素と白金との結合の性質,反応性を,実験,理論の両面からはじめて明らかにした. (4)各種インターエレメント結合の活性化に遷移金属触媒のみならず,ラジカル開始剤やカルベノイド反応剤のような反応活性種が使えることを明らかにした.
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