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渡環作用によるインターエレメント結合形成を駆動力とする反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09239241
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

片岡 貞  岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (00082975)

研究分担者 渡辺 真一  岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (40275095)
岩間 哲男  岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (10254252)
岩村 樹憲  岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (70184900)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマイケル付加 / 渡環インターエレメント結合 / ベイリス-ヒルマン反応 / アリルアルコール / スルフィド / セレニド / ルイス酸
研究概要

著者らの研究であるビニルセレノニウム塩とアルコキシドの反応結果をヒントとして、カルコゲニドを用いるベイリス-ヒルマン反応(カルコゲノ-ベイリス-ヒルマン反応)の開発を行った。
p-ニトロベンズアルデヒド1と3当量の2-シクロヘキセン-1-オン2を用いて、Me_2S3の触媒作用を検討したところ、1当量の3のみを用いても反応は進行しなかったが、0.1当量のTiCl_4を加えて反応させると、ベイリス-ヒルマン反応生成物4が収率17%で得られた。種々検討した結果、1当量のTiCl_4と0.1当量のMe_2Sを用いて室温で1時間反応させると、4の収率が60%まで上昇した。次にこの条件でカルコゲニドを種々変えてその触媒作用を検討した。環状カルコゲニド、チオクロマン、セレノクロマンを用いた反応からは生成物4がそれぞれ71%、70%の収率で得られ、3を用いたときよりも良い結果を与えた。環状ビスカルコゲニドはモノカルコゲニドよりも良い結果を与えた。1,5-ジセレナオクタンを用いたとき、もっとも良い結果が得られた。この結果は渡環原子間相互作用による中間体の安定化によるものであろう。
Me_2S(0.1当量)-TiCl_4(1当量)を用い、数種類の芳香族アルデヒドとエノンとのカルコゲノ-ベイリス-ヒルマン反応を検討した。芳香族アルデヒドのベンゼン環置換基の求電子能が増加するにつれて、生成物の収率も増加した。5員環エノン、メチルビニルケトンとの反応からは、比較的良い収率でアリルアルコール誘導体が得られた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tadashi Kataoka: "The Chalcogeno-Baylis-Hillman Reaction:The First Examples by Chalcogenides in the Presence of Lewis Acids" Chemical Communications. 2. 197-198 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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