研究課題/領域番号 |
09240103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 帝京科学大学 (1999) 東京大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
瓜生 敏之 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (80011005)
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研究分担者 |
大内 辰郎 関西大学, 工学部, 教授 (60067650)
重政 好弘 鳥取大学, 工学部, 教授 (00032029)
戸倉 清一 関西大学, 工学部, 教授 (40000806)
則末 尚志 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10028227)
小宮山 真 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50133096)
戸倉 清一 関西大学, 工学部, 教授 (10101891)
大内 辰郎 関西大学, 工学部, 教授 (34416404)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
102,900千円 (直接経費: 102,900千円)
1999年度: 19,500千円 (直接経費: 19,500千円)
1998年度: 23,900千円 (直接経費: 23,900千円)
1997年度: 59,500千円 (直接経費: 59,500千円)
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キーワード | 抗エイズウイルス活性 / キチン・キトサン / 高分子医薬 / DNAの切断 / 活性酸素 / NMR / サクシノグリカン / リン酸キチン / カードラン硫酸 / 燐酸化キチン / PEG-キトサンハイブリッド / アセチルガラクトサミン / Ce(IV) / グルカミン複合体 / DNAオリゴマーの切断 / α-1,3-グルカンの抗腫瘍活性 / 硫酸化糖 / カルボキシル化キチン / 生理活性 / 水溶性キトサンハイブリッド / シスプラチン-デキストラン錯体 / Ce(IV)イオン・糖錯体のDNA切断 / マンネンタケのα-1,3-グルカン |
研究概要 |
硫酸化多糖・オリゴ糖の作用機構の解明が、NMRを使って行われた。エイズウイルスのエンベロープタンパク質gp120中にある正電荷集中部位のペプチドシーケンスのダイマーと、高い抗エイズウイルス作用を持つカードラン硫酸は、相互作用してゲル状コンプレックスを与えること、また、NMRスペクトルでその割合や挙動が検出できることが見出された。さらに、リンパ組織への、医薬運搬性が期待されるアジドチミジン担持カードラン硫酸が合成された(瓜生分担)。デキストラン誘導体に白金錯体型制癌剤シスプラチンを結合させた、認識能とドラックデリバリー能を有する新規高分子コンジュゲート医薬が合成された(大内分担)。Ce(IV)/糖複合体によってプラスミドDNAおよびDNAオリゴマーの効率的な加水分解が起り、DNAが切断された。DNA40量体に対して、Ce(IV)/デキストラン複合体は高活性のCe(IV)ヒドロゲルより3倍以上の速度で切断した(小宮山分担)。キチン、キトサンの6位ヒドロキシメチル基をカルボキシ基に変えたグリコサミノグルカン類似機能を持つ水溶性キチン、キトサン誘導体を合成し、好中球の活性酸素生産能に及ぼす影響を調べたところ、これまで調べてきたカルボキシメチル化キチンやアセチル化キトサンとは逆に、本研究で合成された酸化キチンは活性酸素を抑制する効果を示した(重政分担)。リン酸キチンのカルシウム吸着性を利用するため、アルギン酸とリン酸キチンの混合紡糸によって生体親和性の高い繊維を作成した。リン酸キチンを添加した糸は、湿潤状態での結節強度を増加させる効果を持つことが分った(戸倉分担)。高分子溶液学的手法を用いて、サクシノグリカンはNaCl水溶液中で2本の分子鎖からなる二重らせん構造をとっている可能性が高いことを見出した(則末分担)。
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