研究概要 |
糖の熱分解によって得られる無水糖誘導体、1,4-anhydro-2,3-di-O-tert-butyldimetylsilyl-α-D-ribopyranose(ADSR),1,4-anhydro-2,3-O-benzylidene-α-ribopyranose(ABRP),1,5-anhydro-2,3-di-O-tert-butyldimethyl silyl-α-D-xylofuranose(ADSX)を出発モノマーとした。ADSRを用いて重合時間とポリマー収率、ポリマー収率と分子量との関係を検討した。次に、上記モノマーのカチオン開環重合を行い、一定時間後、塩化メチレンに1,5-anhydro-2,3-di-O-benzyl-α-D-ribopyranose(ADBR)を溶かした溶液を加えてブロック共重合を行った。また、多糖成分の割合が異なったブロック多糖を合成するためにADBRの添加量を変化させ種々の割合を持ったブロック(ADSX-ADBR)共重合体を合成した。脱シリル化、脱ベンジル化を行ってキシロフラナンとリボフラナンからなるブロック多糖に導いた。得られたポリマーは^<13>CNMR、CPCにより同定した。 現在は重合条件の検討を行っている。これらのブロック多糖を硫酸化することにより、硫酸化多糖の抗凝血作用や抗エイズウイルス作用などの機構解明を検討する材料になると考えている。
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