研究課題/領域番号 |
09240242
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
田井 直 (財)東京都臨床医学総合研究所, 腫瘍免疫研究部門, 研究員 (70112092)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 糖鎖結合蛋白質 / ガングリオシド / モノクローナル抗体 / ラット脳 |
研究概要 |
最初に、成熟ラット小脳可溶化膜蛋白質中には、各ガングリオシドをリガンドとしたELISAとWestern blotによるアッセイからガングリオシドGT1b糖鎖を認識する膜蛋白質が存在することを確認した。次に、これら分子のより詳細な性状を明らかにするために、GT1b糖鎖結合蛋白質に対する特異的単クローン抗体の作製を行った。GT1b結合実験で得られた結果を基に、各蛋白質の分子量を指標とした抗体スクリーニングを行いYAK-2抗体(lgM)を得た。YAK-2抗体は、主に相対分子量160-、90-、58-、42-kDaの各分子と反応した。この抗体認識分子群はGT1b結合実験で検出した分子群と分子量的に極めて類似していた。そこで、YAK-2抗体認識分子とGT1b結合分子の同一性について検討した。各種ガングリオシド存在下におけるYAK-2抗体の小脳可溶化膜蛋白質に対する反応性について解析したところ、GT1b存在下で明らかにYAK-2抗体の小脳可溶化膜蛋白質に対する反応が阻止された。一方、他の糖脂質では反応阻止効果が認められなかった。この結果は、YAK-2抗体とGT1bが認識する分子群が同一であることを示唆する。YAK-2抗体の認識エピトープが各分子の蛋白質部分であることは各分子のメタ過よう素酸ナトリウム処理後の反応性から確認した。現在、これら分子の構造ならびに機能を明らかにするため、YAK-2抗体を用いた発現クローニング法により各分子(160-、90-、58-kDa)の遺伝子クローニングを遂行している。具体的には、ラット脳cDNAファージライブラリーを用いての抗体によるクローニングである。クローニング後、各組識や細胞に特異的に発現されるガングリオシド結合蛋白質の機能解析を予定している。
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