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金属または蛍光微粒子を用いた近接場顕微鏡の開発および近接場相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09241225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関理化学研究所

研究代表者

岡本 隆之  理化学研究所, 光工学研究室, 先任研究員 (40185476)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード近接場光学 / 金属微粒子 / 蛍光微粒子 / プラズモン共鳴 / 散乱
研究概要

1.予備実験として、誘電体基板上の金粒子における局所的プラズモンの共鳴波長の基板屈折率依存性をマクロな系を用いて測定した。直径100nmの金コロイドを屈折率の異なる2種類のガラス基板上に塗布し、乾燥させたものの吸光度を分光光度計を用いて測定した。波長560nm付近に、プラズモン共鳴による吸収ピークが現れ、屈折率の大きい基板上の方が、共鳴波長が長くなることが確認できた。
2.これまで、直径が0.5μmより大きい金粒子を窒化シリコン製のAFM用カンチレバ-のチップ先端に固定してきた。しかし、この粒径では波長と同程度であるため、明確な共鳴が得られない。そこで今回、新たに、直径100nmの金粒子を固定することを試みた。固定手順は、チップ先端をスライドガラス上に薄く塗布したエポキシ接着剤に接触させた後、別のスライドガラス上に分散させた金粒子に接触させ固定する。その結果、直径100nmの金粒子がチップ先端に固定できることが確認できた。しかし、成功率は非常に低かった。この理由は、接着剤をガラス基板上に薄く均一に塗布することが困難であることと、接着剤の硬化時間が短いためである。これらの部分を改善するため、粘性の低い紫外線硬化接着剤をガラス基板にスピンコートすることを検討している。
3.金属微粒子からの散乱光スペクトルが測定測定可能な近接場捜査型顕微鏡を試作した。タングステンハロゲンランプからの白色光をモノクロメータにより波長選択し、金属微粒子に入射する。金属微粒子からの散乱光は顕微鏡対物レンズで集められ、結像面に置かれたピンホールを通して、光電子増倍管で光電変換される。捜査はコンタクトモードまたはタッピングモードでなされる。今後、金属微粒子プローブと本光学系を用いて、さまざまな条件下で散乱光スペクトルを測定する予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Okamoto & I.Yamaguchi: "Near-field scanning optical microscope using a gold particle" Jpn.J.Appl.Phys.36・2A. L166-L169 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] T.Okamoto & I.Yamaguchi: "Near-field scanning optical microscopy combined with a tapping mode atomic force microscope" OPt.Rev.4・2. 297-299 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 岡本隆之(分担執筆): "近接場ナノフォトニクスハンドブック" オプトロニクス社, (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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