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分子動力学法と電子顕微鏡・電子回折による相変態初期過程のダイナミクスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09242215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

武藤 俊介  名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 助教授 (20209985)

研究分担者 竹内 宗孝  富士通(株), 計算科学研究センター, 研究員
吉田 朋子  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (90283415)
田辺 哲朗  名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 教授 (00029331)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード分子動力学法 / 電子顕微鏡 / 電子回折 / 相変態
研究概要

本研究は、計算機シミュレーションと回折結晶学的実験手法との組み合わせで合金の構造相変態の初期過程の原子レベルのダイナミクスを明らかにしようとする試みである。今年度は、設備備品として購入したワークステーションより、LANを通じて大型計算機センターのスーパーコンピュータシステムに接続し、分子動力学計算および計算結果の解析・表示を行う一連のシステムを完成した。また計算により出力された各時間ステップの原子位置座標を使って、対応する電子回折図形および高分解能電子顕微鏡像をシミュレーションするプログラムの開発も行った。
分子動力学計算の成否は系を記述するポテンシャル関数によって決定される。今年度は二元合金ポテンシャル関数としてNiAl系を取り上げ、組み込みを行った。このポテンシャル関数を用い、NiAlβ相の点欠陥周囲の格子振動の解析を行った。この系は準安定なオメガ近似相を生じることで特徴的である。計算結果として、アルミニウムサイトがニッケル原子で置き換わったアンチサイト欠陥が、この系が潜在的に持っている格子振動の異常を安定化していることが示唆された。このことは相変態の核生成に点欠陥が重要な役割を担っている可能性を強く示唆するものとして興味深い。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Muto, M.Takeuchi, Y.Masuda and T.Tanabe: "Local atom displacements around crystal lattice defects inducing phase transformations studied by mole cular dynamics simulation" Proceedings of 3rd Pacific Rim International conference on Materials. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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