• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ピッチ/有機金属複合体を出発原料とするメソポア活性炭の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 09243228
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

玉井 久司  広島大学, 工学部, 助教授 (40106802)

研究分担者 井原 栄治  広島大学, 工学部, 助手 (90243592)
白浜 博幸  広島大学, 工学部, 助手 (60127660)
安田 源  広島大学, 工学部, 教授 (00028200)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード活性炭 / 有機金属 / メソポア / ピッチ / 吸着
研究概要

種々の有機金属錯体を含有するピッチを、有機金属錯体およびピッチのテトラヒドロフラン溶液を混合後これらの溶媒を減圧除去することにより得た。さらにエア-ブロ-イングにより多環芳香族の縮合度を上げた後、紡糸してピッチ繊維を得、水蒸気賦活により活性炭素繊維を得た。得られた活性炭素繊維のボアサイズ、比表面積等の細孔特性を調べた結果、希土類金属錯体を含有するピッチを用いた場合比表面積が大きくメソポアが高度に発達した活性炭素繊維が得られた。ピッチ中の希土類金属錯体量の影響を調べた結果、希土類金属錯体量とともにメソポアの割合が上昇した。これらの結果希土類金属がメソポアの生成に効果を示すことが明らかになった。イットリウムアセチルアセテート含有ピッチから得られた活性炭素繊維中のイットリウムの状態を電子線プローブマイクロアナライザーで調べた結果、酸化イットリウムが活性炭素繊維中に均一に分散していることが認められた。メソポアが発達した活性炭素繊維の場合巨大分子の吸着性に優れると考えられる。得られたメソポアが発達した活性炭素繊維への、ビタミンB_<12>および水道原水中に含まれ消毒用塩素と反応することにより発ガン性のトリハロメタンを生成すると考えられているフミン酸の吸着性を調べた。これらの巨大分子のメソポア活性炭素繊維への吸着量は、他の金属錯体含有ピッチから得られた活性炭素繊維および市販のミクロポアが発達した活性炭素繊維よりも2-3倍高い値を示し、本研究で得られたメソポア活性炭素が巨大分子の吸着性に優れることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Tamai: "Extremely Large Mesoporous Carbon Fibers Synthesized by ……" Ad.Materials. 9,No.1. 55-58 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 雅彦: "イットリウム錯体含有ピッチから得られたメソポア活性炭繊維の吸着特性と酸処理" 炭素. 1998 No.181. 20-26 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi