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実行中のソフトウェアを発展させる基本機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09245225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関日本大学

研究代表者

杉山 安洋  日本大学, 工学部, 助教授 (70246841)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードソフトウェア発展 / 動的ライブラリ / バ-ジョン管理 / ソフトウェア開発環境 / 計算機ソフトウェア / 計算機科学
研究概要

本研究では、動的結合ライブラリの技術を発展させ、実行時のソフトウェアを停止させることなく進化発展させるメカニズムの研究を行った。我々の方式は、(1)動的結合ライブラリ中の関数やクラスに複数のバ-ジョンを定義することを可能とすること、(2)ロード時にはもちろん、実行開始後でも複数用意されたバ-ジョンからユーザが必要なバ-ジョンを選択して実行できるようにすること、(3)一度ロードされたライブラリ関数でも、実行中に他のバ-ジョンを再ロードして入れ替えることができること、の3点を実現することにより、実行中のソフトウェアが発展できるようにすることである。
この実行時のライブラリのバ-ジョン管理機能を実現するにあたり、2つの実現方式を考案した。第一の方式は、ユーザプログラムが呼び出すライブラリのバ-ジョンの中から必要なバ-ジョン選択し、ユーザプログラムと直接リンクすることによりバ-ジョン管理を実現する「選択的動的リンク」である。第二の方式は、ユーザプログラムとライブラリを直接リンクせずに、各ライブラリ関数ごとに「代理関数」を作成し、ユーザプログラムとその代理関数をリンクする「間接的動的リンク」である。
選択的動的リンクに関しては、Java言語の仮想マシンを改良し、その実現を図った。間接的動的リンクに関しては、Solarisの動的ライブラリおよびC言語というプラットフォームで実現を図った。開発したツールで核となるものは、代理関数の生成を自動的に行うプリコンパイラvdlcである。vdlcは、ライブラリの関数プロトタイプを含むヘッダファイルを解析し、代理関数を自動的に作成する。vdlcにより生成された代理関数をもとに動的結合ライブラリを作成しておけば、そのライブラリ関数を使用するユーザプログラムを一切変更することなく実行時バ-ジョン管理が利用できるようになった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 杉山安洋: "Javaクラスの動的バ-ジョン管理の構想" 情報処理学会研究報告. 97-SE-115. 49-56 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Sugiyama: "A Highly Extensible Graphical User Interface in a Software Development Environment" Design of Computer Systems : Social and Ergonomic Consideration. 327-330 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 杉山安洋: "実行中のソフトウェアを発展させる基本構造の実現へ向けて" 日本大学工学部学術研究報告会講演要旨集. 633-636 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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