研究課題/領域番号 |
09246105
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三田 一郎 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60242806)
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研究分担者 |
坂井 典佑 (坂井 実佑) 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80108448)
栗本 猛 富山大学, 理学部, 助教授 (10195563)
岡田 安弘 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
柳田 勉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10125677)
萩原 薫 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (50189461)
牟田 泰三 広島大学, 理学部, 教授 (80025353)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
77,500千円 (直接経費: 77,500千円)
2000年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1999年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1998年度: 18,300千円 (直接経費: 18,300千円)
1997年度: 19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
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キーワード | 対称性 / CP対称性 / B工場 / CP非保存 / B中間子 / 素粒子 |
研究概要 |
B中間子の崩壊振幅は強い相互作用が関与するので非節動的手法を必要とする。本研究でB中間子の2体崩壊は崩壊過程はQCDで計算可能なことが解った。これは非常に重要な結果である。B中間子の二体崩壊幅が計算できれば、実験結果から基本的な物理量を引き出すことが可能である。この計算方法をまとめ、あらゆる二体崩壊過程を計算し、この結果を実験結果と結びつける。PCDを用いて次のような結果が得られた。 ・ペンギン振幅の大きさ。PQCDの手法を使って計算した崩壊分岐比と実験結果が合意するか、自明ではない。実験からB→Kπのペンギン振幅が大きいと解っている。実際PQCDでペンギン振幅の大きさを計算してみると実験と矛盾しない大きさになった。つまり、大きなペンギンの振幅のダイナミックスが理解できた。 ・Annihilation振幅の大きさ。Factorization assumptionではAnnihilation振幅が小さいと過程されていたが、これは(V-A)×(V-A)interactionの場合helicity suppressionがきくと考えられていた。ただし、ペンギン振幅ではhelicity suppressionの議論が使えない。PQCDはこの振幅が大きいと予言した。 ・Final state interactionの位相Annihilation振幅はFinal state interactionの位相をもつ。つまり、PQCDはFinal state interactionの位相を予言できる。 B中間子の2体崩壊振幅ππ,Kπ,ρπ,ωπ and φKの崩壊分岐比の計算は終了した。これらの計算からどの崩壊過程にCPの破れが発見できるか予言した。
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