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レプトンの関与する系におけるCPの破れ

研究課題

研究課題/領域番号 09246218
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

高杉 英一  大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00135633)

研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードCPの破れ / ニュートリノ / ニュートリノ混合 / 質量 / 超対称性 / 大統一理論
研究概要

スーパーカミオカの実験が発表され、ニュートリノに質量があり振動現象を起こしていることがほとんど確実といっていい状況になり、ニュートリノの質量と混合を統一的な観点から研究することが緊急の課題となってきた。
本研究では、クォーク混合と同時にニュートリノ混合を説明する模型を作ることが主目的の一つである。特に、SO(10)超対称統一理論での質量と混合の関係を系統的に研究した。ヒッグス場として、複数個と10次元表と1個と126次元表現を導入し、最も一般的な質量行列を求めた。この模型では、ディラック型のニュートリノの質量行列、右巻きニュートリノのマヨラナ型の質量行列は、u型クォーク、d型クォークと荷電レプトンの質量行列の線形結合で表される。u型クォークとd型クォークをクォークの質量と小林・益川行列を使って表し、左巻きニュートリノの質量行列をシ-ソウ機構で求めた。
左巻きニュートリノの質量行列は、ニュートリノの質量と混合の実験値を与えることにより導くことができる。この質量行列を使って、荷電レプトンの質量項を求めた。この質量行列を対角化し、質量が再現されるようにすることを要請する。このようにして、どのような質量と混合が一般的に許されるか調べる事ができる。
このような解析を行い、太陽ニュートリノ問題と大気ニュートリノ問題を説明する解が存在することを示した。また、クォーク混合に現れる小林・益川のCPを破る位相がどのようにニュートリノのセクターでのCPの破れに関与している研究している。このことは高エネルギー加速器機構とスーパーカミオカの間で計画されているlong baselineニュートリノ振動実験との関係で重要である。
またニュートリノが複合粒子であるとの観点から、二重ベータ崩壊からの制限や、e^-+e^-→W^-+W^-散乱を調べた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] E.Takasugi and M.Yoshimura: "Reconstruction of Quark Mass Matrices in the NNI Form from the Experimental Date." Prog.Theor.Phys.vol.98. 1313-1323 (1987)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] E.Takasugi: "Double Beta Decay Constraint on Composite Neutrinos" Prog.Theor.Phys.vol.98. in press (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] E.Takasugi: "The Rephasing Freedom and the NNI Form of Quark Mass Matrices" Prog.Theor.Phys.vol.98. 177-185 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] E.Takasugi: "Composite Neutrinos and Double Beta Decay" Prog.Theor.Phys.vol.94. 1097-1103 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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