• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

人工ダイヤモンドを用いた新型固体飛跡検出器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09246225
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関神奈川大学

研究代表者

奥野 祥二  神奈川大学, 工学部, 助手 (90281451)

研究分担者 柏木 利介  神奈川大学, 工学部, 専任講師 (40202006)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードダイヤモンド検出器 / Bファクトリー / 放射線検出器 / 人工ダイヤモンド
研究概要

CP非保存の解明のためにBファクトリー実験が進められている。この実験ではB中間子の崩壊点を80μm以下の分解能で測定する必要があり、そのために高い位置分解能をもつ検出器が必要とされ、現在はシリコン・ストリップ検出器を用いることで実現しようとしている。ここで検出器の素材としてシリコンをダイヤモンドに変更すると、(1)物質量を約半分になるので多重散乱による影響が小さくなる。(2)比誘電率が小さいので検出器容量を小さくすることができる。(3)キャリア密度が小さいので検出器の漏れ電流が非常に小さくなる。(4)キャリアの移動度が大きいので高速な検出器となる。(5)原子間の共有結合が強いので放射線耐性が強くなる。以上の点からダイヤモンド検出器は、より高い位置分解能の検出器として期待ができBファクトリー実験においても非常に有効であると考え研究に着手した。
本年度は位置検出器の製作を行う前のダイヤモンド検出器自身の基礎研究を行い、以下のような結果を得た。
・アルミニウムとダイヤモンド間でショットキーが形成され、ダイヤモンドをシリコンなどの半導体用いた検出器と同じように扱える。
・製作した検出器の電流電圧特性によりダイヤモンドに金を烝着したものは、オーミックな電気伝導が得られない。
現在これを改善してオーミック接触を得るために、金との接触面のダイヤモンド表面を水素化する方法、および金の代わりにチタンを使う方法で研究を継続中である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshisuke Kashiwagi: "Artificial Diamond Ionization Detector with High Energy Resolution" RADIATION DETECTORS AND THEIR USES,KEK Proceedings 97-8. 235-236 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi