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野菜畑土壌-地下水系における投入窒素フローの解析とゼロエミッション化

研究課題

研究課題/領域番号 09247204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

坂本 一憲  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (10225807)

研究分担者 犬伏 和之  千葉大学, 園芸学部, 教授 (00168428)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード肥料窒素 / 硝酸態窒素 / 亜酸化窒素発生 / 地下水汚染 / 地球温暖化
研究概要

本研究は畑土壌に投入された肥料Nのフロー,特に硝酸態Nの溶脱量とN_2Oの発生量を解析し,そのゼロエミッション化に向けた基礎的知見を得ることを目的とした.
大学構内に試験地を設置し,化学肥料区,緩効性肥料区および牛ふん堆肥区を設け,それぞれに標準施用区と2倍施用区を設けた(合計6試験区).圃場にはニンジンを栽培した(7月〜12月).各試験区に採水管を埋設し,土壌水中の硝酸態N濃度を深度別に測定した.また各試験区のN_2O発生量をチャンパー法で測定した.得られた結果は以下のとおりである.
1.施肥前における各試験区の硝酸態N濃度は全て5mgL^<-1>以下であったが,施肥後深度20cmと40cmの値が増大した.濃度ピークの移動速度から全試験区の硝酸態Nの溶脱速度はほぼ10cm月^<-1>程度であると考えられた.いずれの肥料区とも2倍施用区の濃度は標準施用区を上回った.収穫期における硝酸態N濃度は,標準施用区では緩効性肥料区>化学肥料区>牛ふん堆肥区であったが,2倍施用区では化学肥料区>緩効性肥料区>牛ふん堆肥区であった.
2.N_2Oはまず施肥直後に高い発生量を示し,その後は土壌が一旦乾燥し,再び湿潤化した時に高い発生を示した.栽培期間中におけるN_2Oの積算発生量は,標準および2倍施用区ともに化学肥料区>緩効性肥料区>牛ふん堆肥区であった.
3.標準施用区におけるニンジンのN吸収量は牛ふん堆肥区>化学肥料区>緩効性肥料区であったが,2倍施用区では緩効性肥料区>化学肥料区>牛ふん堆肥区であった.
以上の結果より牛ふん堆肥は環境中へのNエミッション量が低く,かつニンジンのN吸収量も高いことから,最もゼロエミッション型の肥料であると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 坂本一憲: "地中における微生物と化学(紙面講座)" 地下水学会誌. 39・4. 333-341 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 林敦絞・坂本一憲・吉田富男: "ヒドラジン還元法を用いた土壌中の硝酸態窒素量の迅速測定法" 日本土壌肥料学雑誌. 68・3. 322-326 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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