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紙パルプ工場の個々のプロセスにおける現状の物質フローの解析

研究課題

研究課題/領域番号 09247222
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関島根大学

研究代表者

秋葉 道宏  島根大学, 生物資源科学部, 講師 (00159336)

研究分担者 西村 修  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80208214)
相崎 守弘  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20109911)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード紙パルプ産業 / 物質フロー / 廃棄物の有効利用 / データベース / 水資源
研究概要

本研究では,ゼロエミッションの観点から紙パルプ工場の個々のプロセスにおける物質フロー・エネルギーのインプット/アウトプットに関する解析と評価を行うことを最終的な目的とし,その第1段階として紙パルプ産業における原材料,用水,エネルギーのインプット/アウトプット及び廃棄物(残余物)の発生量とその有効利用の現状を明らかにした.その結果以下の知見を得た.
(1)紙の原料には,古紙1,484万t(52%),国産木材パルプ1,046万t(37%),輸入木材パルプ264万t(10%)と木材繊維が全体の94%を占め,その中で古紙の利用率が大きかった.用水使用量は年間50億m^3以上(鉄鋼業,化学工業に次第3位)という膨大な水を使用しており,回収水の利用率は約40%であった.エネルギー消費量は年間1,036万kl(重油換算消費量)であった.
(2)残余物の発生量は,年間259万tであり,その内139万t(54%)が有効利用される.有効利用先はセメント原料への利用が最も多く40%を占め,次いで堆肥土壌改良材18%,土木材料(路盤材等)7%であった.
紙パルプ工場の残余物は紙の製品の何十倍も用水を必要とするため残余物にも水分が多く含まれていることであり,特に発生量が多い排水汚泥等が処理・利用上問題となる.用水のリサイクル率が低いのは,回収しにくい製造工程水であるためであるが,排水の汚濁成分が問題となるプロセス(例えば漂白工程)で個別排水処理を行うことによって水の回収を進める余地があると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 秋葉道宏: "紙パルプ工場の個々のプロセスにおける現状の物質フローの解析" 環境科学会 1997年会講演要旨集. 332 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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