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エアロゾルの原因となる有機硫黄化合物の土壌からの放出とその分解

研究課題

研究課題/領域番号 09248210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京農工大学

研究代表者

片山 葉子  東京農工大学, 農学部, 助教授 (90165415)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード硫化カルボニル / 気候変動 / 硫酸エアロゾル / 土壌微生物 / チオシアン配糖体 / チオシアン分解
研究概要

硫化カルボニル(COS)は硫酸エアロゾルの主要な供給源となり、地表の温度を下げる効果があるので気候変動に関わることが指摘され、その発生や分解のプロセスなど解明すべき点が多い。本研究では、チオシアンおよびシニグリンを基質とした、土壌微生物の作用によるCOSの土壌からの放出、ならびに微生物によるCOSの分解を測定し、土壌におけるCOSの発生・分解における微生物の寄与を解明することを目的とした。
「1」COS発生 火山灰土壌にチオシアンを添加し、密閉容器中で気相に発生するCOSを定量した。実験開始直後から、COSが検出され、70分後には約35ppmの濃度で定常となった。シニグリンの添加ではCOSは検出限界以下であった。これまでの研究で土壌空隙にはCOSが検出されており、シニグリンの分解速度が遅いため、発生したCOSは気相へ出る前に微生物によって分解されることが示された。
「2」COS分解 高等動物にとっては致死濃度となるCOS(8000ppm)を、火山灰土壌を入れた密閉容器に添加したところ短時間のうちに分解され、繰り返し添加によっても分解能の低下はほとんど見られなかった。大気レベルの低濃度のCOSについても、1時間後には約1/4に減少した。温度または気相COS濃度と土壌微生物によるCOS分解には高い相関が認められた。土壌中には極めて広い濃度範囲に対応するCOS分解微生物が生息しており、COSの消失源として機能していると共に、強力なCOS除去の潜在カがあることも示された。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 片山葉子: "硫化カルボニル:生物が大気に出す硫黄化合物" 化学と教育. 46・2. 98-99 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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