研究課題/領域番号 |
09253204
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
五十嵐 和彦 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (00250738)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Bach / Maf / 転写因子 / 癌 / 増殖 / 分化 |
研究概要 |
本研究は小Maf因子群とBach因子群による遺伝子発現と細胞分化の制御機構、およびその失調と癌化の関連を解明することを目的とし、本年度は以下の成果を得た。 1.Bach1は血液細胞分化のごく初期から発現する転写因子である。また、赤白血病(MEL)細胞において小Maf因子はBach1とのヘテロニ量体としてDNAに結合する。 2.Bach2は神経細胞およびB細胞において細胞系列および分化段階特異的に発現する。いずれの細胞系列においても、小Maf因子はBach2とのヘテロニ量体として機能する。 3.Bach1やBach2のBTB領域に特異的に結合するロイシンジッパー型新規蛋白質やBTBドメインを有する転写因子を発見した。 本研究により、赤血球系細胞、B細胞、そして成熟神経細胞においてBach1あるいはBach2と小Mafとのヘテロニ量体が主要なAP-1様活性を形成することが明らかになった。Bach2が分裂停止した成熟神経細胞で特異的に発現することは、この因子が細胞周期の調節に関与することを示唆する。昨年度の研究からBachファミリーは転写抑制因子として機能することが明らかになっていることから、小MafとBachにより形成されるAP-1様活性は、AP-1系においてユニークな機能を担うことが予想される。今後は、このようなAP-1様活性の細胞分化における機能を明らかにすることが重要となる。
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