研究課題/領域番号 |
09253216
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
黒木 和之 金沢大学, がん研究所, 助教授 (20178122)
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研究分担者 |
木戸 敬治 金沢大学, がん研究所, 助手 (60272986)
原田 文夫 金沢大学, がん研究所, 教授 (40124424)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | B型肝炎ウィルス / ウィルスレセプター / カルボキシペプチダーゼ |
研究概要 |
ダックB型肝炎ウィルス(DHBV)のエンベロープと特異的に結合する宿主蛋白質gp180について以下の知見を得た。 1.ダックgp180は、カルボキシペプチダーゼ活性をもつ。 2.DHBVエンベロープ蛋白質(preS)は、ドメインCと特異的に結合するが、その結合領域を欠失したgp180でもカルボキシペプチダーゼ活性は維持された。 3.リコンビナント可溶性gp180は、ダック初代培養肝細胞へのDHBV感染を効率良く阻害した。 4.ダックgp180を導入発現させたニワトリ肝がん由来のLMH細胞では、DHBV粒子の吸着が認められるが、感染は成立しなかった。 など、gp180が、DHBVの宿主レセプターであることを強く示唆する結果を得た。 一方、DHBV感染成立に必須なウィルスエンベロープN末端領域とinteractionする第二の宿主因子を同定するため、ダック肝臓cDNAの発現ライブラリーを作成し約1,000クローンずつにプールした。各プールのplasmid DNAをダックgp180発現細胞(LMHG35)へ導入後、DHBV感染実験を行っている。DHBV感染の成立は、実験10日後の細胞からRT-PCR法によりDHBV mRNAを検出することにより確認した。
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