研究課題/領域番号 |
09253220
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 嘉明 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80004612)
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研究分担者 |
丸山 光生 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (00212225)
菅野 智彦 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (10273525)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
75,000千円 (直接経費: 75,000千円)
1999年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1998年度: 30,000千円 (直接経費: 30,000千円)
1997年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | PEBP2 / Runx1 / Runx2 / Runx3 / AML1 / 白血病 / 消化管 / 鎖骨頭がい異形成症 / 急性骨髄性白血病 / 点突然変異 / ヘテロ変異体 / 血管内皮細胞 / G-CSF / FPD / AML / 転写因子 / CBF / 発がん機構 / キメラ遺伝子 / 転写制御機構 / ETO(MTG8) / 32Dc13 |
研究概要 |
PEBP2はα、β、2つのサブユニットからなる。αサブユニットをコードする遺伝子は哺乳類に3種ありRunx1/AML1,Runx2/Cbfa1,Runx3/PEBP2αCと呼ばれる。 我々はRunx1は成体型造血に必須で血管内皮細胞から造血幹細胞が形成される過程で機能する事を明らかにした。一方Runx1はもっとも高頻度で白血病に伴う染色体転座のターゲットになっているが、我々は散発性に機能消失型点突然変異のある白血病を検出し報告した。家族性のものが外国のグループより発表され、Familial platelet disorder with predisposition to acute myeloid leukemia(FPD-AML)と呼ばれ新しい病型であることが示された。Runx1のヘテロ変異体マウスはFPD-AMLのモデルとなり、Runx1のhaploinsufficiencyが白血病原性を持つとするデータが蓄積されている。 Runx2は骨芽細胞の成熟に必須で、骨組織形成のマスターレギュレーターである。Runx2のhaploinsufficiencyでヒトの骨疾患、鎖骨頭がい異形成症(cleidocranial dyplasia、CCD)がおこる。我々はRunxファミリーはTGF-β及びMBPのシグナルで制御される事を報告した。更にCCDはRunx2の変異のためBMPのシグナル伝達が阻害されるために起こる事を示した。 Runx3は消化管、血液細胞、神経系等で発現している。Runx3ノックアウトマウスでは幽門腺分化遅延、体部上皮細胞層hyperplasia、上皮細胞のアポトーシスの著しい減少がみられる。これらの所見より、ヒト胃がんの発生におけるRunx3の関与が考えられた。
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