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HCV関連慢性肝疾患の発癌課程におけるHBV重複感染の意義と発癌機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09253222
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

森安 史典  京都大学, 医学研究科, 助教授 (80191055)

研究分担者 岸 清彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (20273774)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードHCV / 慢性肝疾患 / HBV / 発癌 / Nested PCR / 肝細胞癌 / integrate
研究概要

1.結果 対象はHCV抗体陽性の肝癌患者20例。HSsAg,HBsAb,HBcAbを同時に評価した。これらの症例に対し行われた肝切除時に肝組織を採取した。癌部・非癌部の組織からDNAを抽出した。
(1).HBVDNAのpreS,S,X,preC,Core領域に特異的なオリジナルプライマーをそれぞれ作成した。Nested PCRを行い、アガロースゲル電気泳動によりHBVゲノムの検出を行った。 (結果)HBc抗体陽性例では80%に、Hbc抗体陰性例では10%にプライマーセットにて陽性となった。
(2).HBVのX,S領域それぞれに対するプローブを作成し、サザンブロットを行った。 (結果)検出陽性率は以下のごとくであった。
HCV抗体のみ:0/4、HCV抗体陽性・Hbc抗体陽性:0/3、HCV抗体陽性・Hbc抗体陽性・Hbs抗体陽性:0/3、Hbs抗原陽性・HCV抗体陽性:2/2、HCV抗体陽性・HBVマーカー不明:0/2
2.考察 現在、肝細胞癌症例の70-80%がHCV抗体陽性であり、HCVが肝発癌に深く関与していることはほぼまちがいがないが、その機序については現在まで解明されていない。
今回の検討から、HCV関連慢性肝疾患において、発癌群でHBc抗体が高率に認められるという事実は、その発癌過程においてHBVの何らかの関与を示唆するものと考えられる。
今回の結果からは、HCV抗体陽性肝癌においては、HBs抗原陰性例では、genomicsサザンにてHBウイルスは検出されず、モノクローナルにintegrateされていると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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